マツダは4月19日、防錆(ぼうせい)評価技術の開発が、「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の「科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した。なお、同社による同賞の受賞は今回で8回目となる。
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰しており、そのうち「科学技術賞(開発部門)」は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った者を対象としている。
今回受賞対象となった技術は、防錆開発プロセスを変革する技術として開発され、塗装部分の防錆機能を電気化学的な手法で評価することで、要求性能の数値化やそれに伴う技術開発の効率化が可能となり、試作品を使うことなく材料や工程を机上検討すること(モデルベース開発)を実現。また、モデルを用いることにより、品質異常の予知やビックデータ化を可能にするという利点もある。
今回の受賞では、運輸、家電、プラント、土木、住宅等、幅広い領域での適用が期待できる防錆技術として評価されたとしている。