トヨタは4月6日、「シエンタ」「ポルテ」「スペイド」「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」計5車種の始動装置(スタータ)に不具合があるとして23万4,787台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成27年2月17日~平成29年8月31日。不具合の発生件数は13件、火災事故2件。
不具合の部位は始動装置(スタータ)で、スタータにおいて、スルーボルトの締付指示が不適切なため、経年で当該ボルトが緩み、構成部品の位置がずれてスタータの出力が不足することがある。そのため、そのまま使用を続けるとエンジン始動不能となり、その状態で始動操作を繰返すとスタータが過熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置は、全車両でスタータを点検し、スルーボルトの緩みがない場合は増締めを行う。スルーボルトの緩みが認められる場合はスタータを対策品に、スタータリレーを新品に交換する。また、構成部品の位置ずれが認められる場合は電気配線も新品に交換する。