ステランティスジャパンは1月26日、アルファロメオのブランド初となるマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載した、ミドルサイズの新型SUV「Alfa Romeo Tonale(トナーレ)」を発表した。本年2月18日より全国のアルファ ロメオ正規ディーラーを通じて発売する。価格(消費税込)は、標準モデルの「Tonale “ Ti ” 」が524万円、導入記念モデル「Tonale “ Edizione Speciale ” (エディツィオーネ・スペチアーレ)」578万円。
モデル名の「Tonale」は、イタリア北部にあるスイスの国境にほど近いアルプスを望む “トナーレ峠 ”に由来。全長4,530mm×全幅1,835mm×全高1,600mmのコンパクトなボディサイズに、最高出力160PS/最大トルク240Nmを発揮する新開発の1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、48V モーター(最高出力20PS、最大トルク135Nm)を内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッション(7速DCT)、エンジン始動と回生ブレーキ機能を担うベルト・スターター・ジェネレーター、リチウムイオンバッテリーでパワーユニットを構成している。
低速時(15-20km/h前後まで)の走行はモーターで行い、モーターの負荷が高まるとエンジンが起動し、加速をアシストするほか、アクセルをオフにすると、燃費向上に寄与するコースティングモードに切り替わり、減速時には制動エネルギーから電気を生み出す、回生充電が行われる。
また、「スモールワイドプラットフォーム」をベースに、ワイドトラックやシャシーの剛性強化、専用の前後ストラットサスペンションの採用などにより、俊敏なハンドリング性能、リニアな応答性、快適な乗り心地を実現している。
エクステリアは、ヘリテージと先進性を融合したデザインを随所に採用。同ブランド初となるマトリクスLEDヘッドライトを採用し、カメラによる前方認識や車速・走行状況に応じて、照射範囲や照射距離を自動で最適化して視認性を向上。シンボリックなヘッドライトを有した、往年のスポーツカー SZなどから着想を得てデザインされた、個性的な3連のU字型デイタイムランニングライトを装備しているほか、サイドでは往年のGIULIA(ジュリア) GTを想起させる、シンプルながらも官能的なショルダーラインに、8C COMPETIZIONE(コンペティツィオーネ)を想起するスポーティでありながらエレガントな雰囲気を醸し出すリア・サイドガラスを採用。リアデザインにも、3連型のLED式コンビネーションランプを搭載している。
インテリアでは、ブラックを基調に、触感にこだわった上質なマテリアルを採用した、ドライバーを中心としたコックピットに仕上がっている。ダッシュボード中央に10.25インチのタッチスクリーンを搭載し、様々な車載機能を直感的に操作することができるほか、計器盤には12.3インチの大型デジタルクラスターメーターを採用し、優れた視認性を実現している。
また、オンライン機能を備えた最新のアイシン製ナビゲーションシステムを採用し、施設名称による検索や天気予報、ガソリン価格、駐車場満空情報や渋滞情報(VICS)などが利用可能。さらに同ブランドとして初めて、車載通信モジュールを全グレードに標準搭載したことで、タッチスクリーンによる操作のほか、スマートフォン専用アプリ「My Alfa Connect(マイ・アルファ・コネクト)」やWEB専用ポータルサイトを介して、ナビゲーションの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧、走行距離などの車両コンディションの確認や自車位置情報の閲覧が可能となっている。
安全面では360°カメラや、レーンキーピングアシストなど、先進の安全装備を全グレードで装備している。
ラインナップは、マトリクスLEDヘッドライトや、フルADAS(先進運転支援システム)をはじめとする充実した装備のスタンダードモデル “ Ti ” と、ダークフロントグリルや専用20インチアルミホイール、ステアリングヒーター、レザーシート(電動調整シート・シートヒーター・ベンチレーション付)、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなどを搭載するラグジュアリーな導入記念モデル “ Edizione Speciale ” の2グレード構成となる。