マツダは11月15日、独自の塗装技術「匠塗TAKUMINURI」による新しい特別塗装色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」を開発したと発表した。今後導入するラージ商品群および既存ラインアップの商品に、上級感を際立たせる色として導入するとしている。
マツダでは「カラーも造形の一部」という思想にもとづき、デザインテーマ「魂動（こどう）-Soul of Motion」のダイナミックかつ繊細な面構成を際立たせるカラー開発を推進しており、匠塗第4弾となる「アーティザンレッドプレミアムメタリック」は、第1弾のソウルレッドプレミアムメタリックの誕生から10年の節目を迎えるにあたり、匠塗の進化の集大成として、マツダを象徴するカラーの一つである赤の世界観の幅を拡げる目的で開発。新色の名称は「熟練した職人によって創り上げられた赤」を意味しており、従来の特別塗装色より、さらに上質で成熟した大人の世界観を表現。
「最高峰の職人技で生み出される熟成されたワインのような赤」をデザインイメージに、光の当たるハイライト部では、きめ細かく透明感のある赤が鮮やかに光る一方で、基調となるシェード部では、深みと濃厚さを演出するハイコントラストな表現で、造形の強さと美しさを際立たせている。
また、ソウルレッドクリスタルメタリックと同様に、クリア層、透過層、反射・吸収層の三層のみで構成されており、優れた意匠性と環境負荷低減を両立。透過層にはソウルレッドクリスタルメタリックで採用した、人間が最も赤みを感じる高彩度顔料を使用し、反射・吸収層には、匠塗第3弾のロジウムホワイトプレミアムメタリックに採用した、アルミフレークをより平滑かつ等間隔に並べる技術と、第2弾のマシーングレープレミアムメタリックでシェード部の表現に用いた漆黒顔料を改良して採用。10年間で培った技術を組み合わせることで、強い反射によるハイライト部の鮮やかさと、しっかりとした光の吸収によるシェード部の濃厚さを表現し、透明感と熟成した深みの両立を実現している。
