日産は10月7日、北九州市と株式会社井筒屋が10月より実施する「自治体-企業間EVシェアリング実証事業」に、同社の「NISSAN e-シェアモビ」のプラットフォームを提供すると発表した。同プラットフォームを利用して、自治体の公用車と企業の社用車という組み合わせでEVのシェアリングを行うのは、全国初の試みとなる。
同実証事業では、脱炭素社会の実現を目指して電気自動車の導入を促進する北九州市と井筒屋が、カーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の予約運用システムを活用して、電気自動車「リーフ」を共同利用し、組織間でEVシェアリングを行う際の課題の抽出や、費用負担の在り方についての検証を実施。日産は、「NISSAN e-シェアモビ」のプラットフォーム提供に加え、2者での車両使用状況等の分析を行い、EVシェアリングにおける管理・運用面での効果や課題の検証についてもサポートを行う。なお、実証事業期間中での「リーフ」の充電には、北九州市で発電する再生可能エネルギー100%電力の利用するとしている。
今回の実証事業に利用される日産の「NISSAN e-シェアモビ」は、電動車両だけを対象とするカーシェアリングサービスで、個人のほか、企業や自治体との連携により、平日は社用車/公用車として、また土日・祝日は一般客がシェアリングとして利用する「利用者共存サービスモデル」としても利用可能となっている。