UDトラックスは9月8日、「クオン」の①窓ふき器（車両マスター制御ユニット） 、②前照灯（フロントシャシ入出力モジュール）に不具合があるとして11,718台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和3年3月4日～令和4年7月28日。
不具合の部位は①窓ふき器（車両マスター制御ユニット） 、②前照灯（フロントシャシ入出力モジュール）の2カ所となる。①では、窓ふき器において、ワイパーの作動を制御する車両マスター制御ユニットのプログラムが不適切なため、ワイパーが間欠モードで作動中に定位置で停止した時に、ワイパースイッチを操作し再起動すると、ワイパーリレーの接点部でアーク放電が発生し短絡することがある。そのため、ワイパーモータの電源回路に過電流が流れてヒューズが溶断し、ワイパーが不作動となり必要な視野を確保できなくなるおそれがある。
②では、前照灯の自動点灯機能において、フロントシャシ入出力モジュールのプログラム設定が不適切なため、IG電源オン時に当該モジュール内の処理状況によってはメモリ容量が不足することがある。そのため、自動点灯・消灯機能が非常用モードになり照度に関係なくすれ違い用前照灯が常時点灯状態となるため、すれ違い用前照灯の自動点灯及び消灯に関する要件に適合しなくなるおそれがある
改善措置は、①全車両で、車両マスター制御ユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。 ②全車両で、メモリ容量の使用領域を増やすためにフロントシャシ入出力モジュールのプログラムを対策プログラムに書き換える
不具合の件数は①6件、②12件 発生している。
