【ワンダー速報】ルノー新型ルーテシア E-TECH HYBRID 試乗!

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燃費良し!加速良し!走りよし!で弱点のない最強ハイブリッドか?! おすすめコンパクトカーの最先端がこの新型ルーテシア E-TECH HYBIRDになりそう。

ルノー ルーテシアE-TECH HYBIRD

 

見た目の違いは最小限、戦略的価格がスゴい!

現行型ルーテシアは2020年よりガソリンモデルが発売されていましたが、2022年6月30日に新たにハイブリッドモデルが追加となりました。

ハイブリッドと言えば、トヨタやホンダなど日本では当たり前に販売されていますが、輸入車としてのストロングハイブリッドはこのルーテシアE-TECH HYBRIDが初めてとなります。言われてみれば確かに、PHEVやマイルドハイブリッドこそ輸入車で多く採用されていますが、ストロングハイブリッドは今まで無かったんですね。

 

今回新たにルーテシアに加わったハイブリッドモデルですが、見た目の変更はほぼなく、バッヂなどが変わる程度なのでパッと見でハイブリッドとは区別できないでしょう。

内装においてもメーター内の表示が異なるくらいで、それ以外の変更は最低限。その特別感が無いところがまた選びやすさにも繋がるのかもしれません。そして驚きなのが価格展開です。

ルーテシアはガソリンモデルも含め、3つのグレードで展開しますが、ガソリンモデルのINTENSが266.9万円からという戦略的価格。そして今回のE-TECH HYBRIDは329.0万円で、オプションのレザーパック15万円を加えても344万円と輸入車のフルハイブリッドとしては破格ではないかと思えるほど。

ライバルに当たるVWのポロは上級グレードのR-Lineで329.9万円、プジョー208は上級グレードのGTで324万円なので、ハイブリッド分の価値を考慮すればルーテシアの価格に魅力を感じます。

室内の質感も満足できる
HV専用となっているメーター内の表示

 

F1で培われた技術を注入!燃費良し、走りも楽しいハイブリッドカーに

今回ルーテシアに導入された1.6L NAエンジン+E-モーター+HSGのパワートレインは、先立ってアルカナに搭載されているものと同じですが、私はアルカナ未試乗だったのでとても楽しみにしていました。

ルノーがF1で培ったドッグクラッチというトランスミッションの技術を、惜しげもなくルーテシアE-TECH HYBRIDに導入しています。この電子制御ドッグクラッチマルチモードATは、従来のATやDCTなどとは根本的に異なり、ICE(内燃機関)側に0〜4速までの5段、EV側に0〜2速までの3段のギアを合わせることで合計12通りの変速シフトを実現しているとのことですが、その複雑な機構を理解するに至っていなくても走りの楽しさが直感でわかりました。

E-TECH HYBRIDの構造

発進時は40km/hくらいまではモーターのトルクで力強く加速し、そこからNAエンジンが気持ちよく回りさらに突き抜けた加速を見せてくれます。従来のパラレル式ハイブリッドでは、ここまでモーターでの初期加速は強くなく、すぐにエンジンがかかるもののエンジンそのもののパワートルク感に乏しく、回れど進まずという印象が強いものはほとんどでしたが、このルーテシアE-TECH HYBRIDの加速はそれとは別次元にありました。

走りが良いハイブリッドなら燃費は二の次かと思いきや、燃費も抜かりなく輸入車としては実にトップの25.2km/Lを達成!2位はというとこれまた同じパワートレインを採用するルノーアルカナE-TECH HYBRIDの22.8km/Lなので、このパワートレインがどれほど優れているかがわかります。

 

ガソリンモデルのルーテシアのネガも克服

ガソリンモデルのルーテシアINTENSやキャプチャーなどでは、信号停止時などブレーキホールドからの復帰時に、ややつっかかりを感じる印象でしたが、このルーテシアE-TECH HYBRIDではブレーキホールドからの復帰も全く違和感無し。モーターでの発進が奏功しているのかもしれませんが、これは嬉しい誤算です。

ガソリンモデルのルーテシアではやや硬めの乗り心地が気になっていた部分もありましたが、このルーテシアE-TECH HYBRIDでは硬さも気にならず、ハンドリングのクイックさはそのままに、電動感と中間加速からの伸びも気持ちいいコンパクトカーになっていました。

安全装備や運転支援も昨今求められるような全車速追従のアダプティブクルーズコントロールや、レーン維持機能も完備。そうなると弱点はほぼ無いように思えますが、唯一残念なのはガソリンモデルのINTENS TECHPACKには用意があった360度カメラの設定がなくなってしまったことくらいです。バックモニターはそれでも用意されているので、コンパクトカーとしては十分ですが。

 

実はワンソクTubeで以前、「おすすめコンパクトカー4選」という動画を出していたのですが、その4台に選ばれていたのがガソリンモデルのルーテシアでした。そのルーテシアにE-TECH HYBRIDが追加された今、おすすめコンパクトカーの地位を確固たるものにしたという印象です。

燃費良し、走りよし、内外装の質感良し、価格良し、でライバルを寄せ付けない魅力となっています。

気になっている方はぜひ、ルノーのお店で試乗してみることをオススメします。今までのコンパクトカーにない走りと電動感に、きっと驚くと思います。

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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、登録者数24万人、月間750万再生以上(2022年6月現在)のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、2か月に1台のペースでクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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