日本自動車販売協会連合会(自販連)東京都支部の整備委員会(菊地文夫委員長=日産東京販売取締役 副社長執行役員)は、2022年度の「不正改造車防止研修会」を昨年に引き続き動画配信とし、会員企業に向けて期間限定で公開した。
同研修会は2020年度まで、200〜250名が参加する集合型の研修を行なってきたが、新型コロナウイルス感染症拡大による参加者の安全確保と感染リスク軽減を最優先し、昨年度よりウェブ配信する新たな試みを実施。動画は個々の都合に合わせて視聴できることもあり、動画再生回数も予想を上回る2000回を超えるなど、大きな成功事例となった。
不正改造車排除運動強化月間に合わせて6月1日から配信
今年度も新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないこと、また昨年の実績もあり、関東運輸局東京運輸支局協力のもと研修用の講習動画を制作。配信期間は、国土交通省の各地方運輸支局が自動車関係団体等と連携して実施している6月1日からの「不正改造車を排除する運動」強化月間に合わせて、同月1日から30日までとなる。
動画は、昨年と同様に期間内であればいつでも何度でも視聴が可能で、研修資料は動画が公開されているYouTubeチャンネル概要欄のダウンロードリンクから閲覧できるようになっている。
不正改造の事例を写真や図説付きで解説
講習動画では、菊地委員長が冒頭に挨拶。「誰もが豊かで安心して生活できる“クルマとの共存社会”を構築し、国民の安心・安全を守る取り組みが自動車業界全体に求められている」とし、「“不正改造車は違法である”という認識を新たにし、不正改造車の防止と根絶を目標に、コンプライアンスの強化に全力を取り組んでほしい」と会員企業に呼びかけた。
講習動画は、不正改造車排除運動の概要や取り組みを東京運輸支局の専門官が解説。不正改造の事例を写真や図説付きで数多く紹介するとともに騒音規制についても詳細な解説が行われた。