アウディは4月19日(独現地時間)、「アーバンスフィア コンセプト」を発表した。同コンセプトカーのデザインでは、インテリアから始め、それに引き続きエクステリアをいう手法が体系的に採用されており、アウディのデザイナーとエンジニアは、主に中国のメガシティを走行することを想定してアーバンスフィア コンセプトを製作した。
パーソナルスペースが十分ではないメガシティ(大都市圏)において、同コンセプトカーは、これまでに市販されたアウディモデル中、最大のインテリアスペースを確保しているほか、広々としたスペースに五感を刺激する最先端のテクノロジーとデジタルサービスが組み合わされている。開発プロセスは、北京のデザインスタジオとインゴルシュタットの本社の間で緊密に連携して行われ、今回初めて中国の潜在的なカスタマーも参加し、(「共同製作」と呼ばれる)開発プロセスに彼らのニーズや経験が採り入れられた。
urbansphere conceptは、全長5.51m、全幅2.01m、全高1.78mのアウディのコンセプトカーの中でも最大のモデル。乗員を中心に据え、インテリアからエクステリアを体系的にデザインしたことで、3.40mのホイールベースから広々とした室内空間を確保し、ゆとりのある2列に並んだ4座のセパレートシートを採用。また、アウディ独自のオプションと他のプロバイダーからのデジタルサービスを統合した機能も備えている。
パワートレインでは、295kWの合計出力と、690Nmの最大トルクを発生する、2基の電気モーターと、quattro 4輪駆動システを搭載。800Vの充電テクノロジーにより、急速充電ステーションを利用すれば、最大270kWの出力でバッテリーを短時間で充電することが可能で、300km以上を走行可能なレベルまでバッテリーを充電する時間はわずか10分となる。
アウディでは、アウディブランドが未来のプレミアムモビリティのビジョンを示すために、skysphere、grandsphere、urbansphereという3台のコンセプトカーを製作。3台のコンセプトカーの共通点はレベル4の自動運転機能を備えていることで、同機能はアウディがフォルクスワーゲングループのソフトウェアシンクタンクCARIADとともに、2020年代後半の導入に向けて取り組んでいるテクノロジーとなる。