三菱ふそうデッペン新社長就任会見 次世代e-キャンターを22年内に発表

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三菱ふそうトラック・バスは4月5日、代表取締役社長 CEOに就任したカール・デッペン氏の就任会見を開催した。

デッペン氏は1966年4月生まれの56歳。90年に独ダイムラー・ベンツ社に入社。購買、製品管理、人事、財務などの部門でキャリアを重ね、その間、トルコ、日本、中国など海外での勤務も経験し、20年から昨年まではメルセデス・ベンツブラジル社のCEOを務めていた。22年1月1日付で三菱ふそうトラック・バスの社長に就任したが、新型コロナの影響でビザが下りず、3月になってようやく来日。「日本に戻ることができて、うれしく思っています」と挨拶した。

会見では、同社の21年の業績と22年の見通しなどを説明。21年については新型コロナや原材料費の高騰、半導体不足、コンテナ不足など、様々な制約が同社の事業にも影響したが、ダイムラー・トラック・アジアとして日本で3万2400台、インドで1万4600台、インドネシアでは3万4000台を販売し、インドネシアでは10年以上、台湾では30年トップシェアを継続するなど好調に推移したと報告。またオーストラリア、ニュージーランドも好調で、アジア全体では売上が30%以上増加した、と説明した。

22年の見通しについては、新型コロナの影響や原材料費の高騰に加え、欧州での情勢や物流コストの上昇などの影響で厳しい状況が続くものの、同社では様々な課題に対応できるよう準備を進めており、さらに「ダイムラー・トラックとも密接に協力し、同社の資源を最適な形で配置していく」と説明。また、22年は三菱ふそう90周年を迎えるため「特別なイベントも計画中」とした。

一方、商品面では次世代型となる新型e-キャンターを22年内に発表予定。17年のe-キャンター発売以来、5年間の蓄積を活かしてさらに高みを目指し、顧客のe-モビリティ移行を支援していきたいと期待を語った。

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