日産は3月31日、経済産業省が公表した「GXリーグ基本構想」に賛同すると発表した。
GXリーグは、2050年のカーボンニュートラル実現と、経済と環境の好循環を両立する観点から、必要なシステムやプロセスを社会実装するための産官学の仕組み。GX(グリーントランスフォーメーション)に積極的に取り組む「企業群」が一体となって、経済社会システム全体の変革に向けた議論や新たな市場の創造に向けた実践を行う場とされている。
日産は、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラル実現を目標とし、2030年代早期より主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とするとともに、電動化技術と生産技術のイノベーションを推進。また、昨年11月に発表した、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」では、電動化を戦略の中核に据えて、今後5年間で2兆円の投資を行い、車両の電動化と技術革新の加速を予告しており、今回は同社活動の方向性がGXリーグの趣旨に合致するとして、賛同することを決定したと述べている。
GXリーグにおいては、①生活者にとってのカーボンニュートラル時代の未来像のあり方の議論、②未来像を踏まえた、新たなGX市場形成のあり方(ルールメイキング等)の議論、③社会での効率的なCO2排出削減を行うための自主的なCO2排出量取引の試行の3つのプロジェクトの実施を予定しており、日産は他の企業等とともに仕組みづくりに積極的に参画していくとしている。