日産、高萩市と車中泊仕様の「キャラバン」を用いた共同実証実験を実施 -

日産は3月28日、茨城県高萩市と「車中泊体験の実証実験に関する協定」を締結したと発表した。日産は、同協定に基づいて高萩市と連携し、4月28日から5月17日までの期間、車中泊仕様の「キャラバンマルチベッド」を活⽤した観光プランのもと、市内の自然資源を活用した観光振興や地域活性化に向けた実証実験を実施する。

今回実施する実証実験では、「キャラバン」を活用した車中泊を観光産業の手段として新たな観光プランを創出することで、高萩市が抱える宿泊施設の不足や交流人口の減少などといった観光事業の課題解決を図ることを目的に、協定締結のもと実施する。

同実証実験では、申込者に車中泊仕様の「キャラバンマルチベッド」を貸出し、車中泊スポットとして設定する高萩市内各地の観光名所や、利活用の課題を抱える空き家、公共施設の中から好みのスポットを選び車中泊を実施。さらに、高萩市内の事業者が提供する釣り、スタンドアップパドルボート（SUP）、ブッシュクラフト、ヨガ、乗馬などの自然を楽しむアクティビティや、同市名産の食材を使った食事もセットで提供する。

日産は、今回の実証実験で得た応募者の属性データや顧客ニーズのもと、今後、高萩市と共に同市の観光振興及び地域社会の活性化に取り組むのに加え、同実証実験から得られたデータや知見を活用した観光活性化プロジェクトを策定し、観光事業に課題を持つ地方自治体や観光関連事業体への提案を予定していると述べた。