ジャガー、BEVのバーチャル・レーシングカー「ビジョン・グランツーリスモ・ロードスター」を発表

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ジャガーは3月8日(英現地時間)、世界的に有名なレーシングゲーム「グランツーリスモ」の最新作「グランツーリスモ7」の発売に合わせ、新たにフルバッテリー電気自動車(BEV)のバーチャル・レーシングカー「Vision Gran Turismo Roadster(ビジョン・グランツーリスモ・ロードスター)」を発表した。これは、2019年に初登場した「Vision Gran Turismo Coupé(ビジョン・グランツーリスモ・クーペ)」、2020年に発表した「Vision Gran Turismo SV(ビジョン・グランツーリスモ・エスブイ)」に続く、第3弾となる。

ジャガーのデザイン・チームは、「Vision GT」シリーズ3部作がそろったことを記念して、各モデルのために新しいビスポークのリバリーを開発。ブラックとグレーの特別塗装と繊細なグラフィックを施し、クルマ本来のドラマチックで美しいデザインを際立たせている。

「Vision Gran Turismo Roadster」は、数々のレースで実証してきた「Vision Gran Turismo Coupé」のパワートレインと、時代を超えジャガーを象徴するモデル「D-TYPE」にインスピレーションを得た張りのある彫刻的なフォルムを組み合わせたシングルシーターのBEV。3つの電動モーターを搭載し、最高出力750kW/1,020PS、最大トルク1,200Nmを発揮。0-60mph加速はわずか2秒未満、最高速度は200mphを超え、卓越した乗り心地とハンドリング、俊敏性を実現している。

また、展開式キャノピーに代わってドライバーの真正面にスウェプトバックのエアロスクリーンを装備。後方のテールフィンは、ル・マンで3度の優勝を飾った「D-TYPE」の代名詞とも言えるものを現代風にアレンジした。最新の数値流体力学解析ツールを駆使して空力的に最適化し、加速していくと瞬時に展開され空気抵抗を最小限に抑え、安定性を向上している。 同テールフィンは「Vision Gran Turismo Roadster」の随所に見られる美しいディテールのひとつで、ジャガーのモノグラム・パターンで構成されたユニオンジャックをフィンそのものにエッチング加工。インテリアでは、軽量かつラグジュアリーな素材と仕上げ、精巧なディテールが組み合わされている。

カーボンファイバー複合材と先進のアルミニウム合金を巧みに組み合わせた軽量かつ高剛性のモノコックボディに、最先端のリチウムイオンバッテリーを可能な限り低い位置に配置し、卓越したドライビングダイナミクスに欠かせない低重心と低ロールセンター、50:50に近い重量配分を実現。

バッテリーからの電力は、ジャガー・レーシングのフォーミュラEの経験をいかして開発された軽量でパワフルかつコンパクトな3つのモーターから供給。フロントアクスルに1つ、リアアクスルに2つのモーターを搭載し、合計の最高出力は750kW/1,020PS、最大トルクは1,200Nmを発揮。スタートラインから加速し、最高速度200mphを超えるスピードで走るとモーターの威力を実感することができるという。

ジャガー・アドバンスト・デザインのエクステリア・デザイナーであるオリバー・キャッテル‐フォード氏は、「カーデザイナーとして、『グランツーリスモ』シリーズに3台のバーチャルカーを送り出すチームの一員になれたことは、夢のようです。2019年の『Vision Gran Turismo Coupé』、2020年の『Vision Gran Turismo SV』以来となる『Vision Gran Turismo Roadster』を発表するにあたって、3台のフルラインアップを披露する完璧な方法を探っていました。『グランツーリスモ7』はまさに最高の機会でした。東京の夜の市街地からカリフォルニアのラグナセカ・レースウェイまで、世界中のあらゆるトラックやサーキットが、劇的に美しい視覚効果で違和感なく再現されています。」と語った。

なお、2022年3月4日発売のPS4およびPS5用ゲームソフト「グランツーリスモ7」では、ポリフォニー・デジタルが開発した新機能により、レース体験がさらに進化。

「グランツーリスモ」のクリエイターである株式会社ポリフォニー・デジタルの代表取締役社長、山内一典氏氏は、「『グランツーリスモ7』に登場するジャガーの『Vision GT』シリーズ3部作の完結となる『Vision Gran Turismo Roadster』を発表できたことを嬉しく思います。ジャガーのデザイン・チームと一緒に仕事ができたことは素晴らしい経験でした。今回の新作で多くの方にバーチャルのハンドルを握っていただけることを楽しみにしています。3台とも、『グランツーリスモ7』がお届けするエキサイティングで新しいユーザー体験に完璧に応えてくれるマシンです。」と述べた。

 

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