日産は3月4日、一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が主催し、同社が社会貢献活動の一環として協賛している「第38回 日産 童話と絵本のグランプリ」の童話と絵本各部門の入賞作品38編を発表した。
「第38回 日産 童話と絵本のグランプリ」では、2021年7月から10月までの募集期間に全国のアマチュア作家から、創作童話1,763編と絵本347編の合計2,110編の作品の応募があり、選考の結果、「童話の部」は藪口 莉那さん(静岡県在住)の作品「木箱の蝶」が、「絵本の部」はホソカワレイコさん(兵庫県在住)の作品「みかんきょうだいのたんけん」が、それぞれ大賞を受賞した。さらに両部門では、優秀賞と佳作がそれぞれ選ばれた。
同社は、大賞および優秀賞を受賞した作品計8編と入賞者を紹介した「第38回 日産 童話と絵本のグランプリ 童話・絵本入賞作品集」を制作し、日産 グローバル本社ギャラリーなどで無償配布する。
また、大賞受賞作品は2022年12月にビーエル出版株式会社より出版され、同社では、出版した作品を全国約3,600の公立図書館や、同社の事業所周辺の幼稚園や保育園約900園に寄贈するほか、海外事業拠点周辺の日本人学校、日本語補習校にも贈呈しており、これまでに国内外で計27万冊以上の本を寄贈している。
<「童話の部」大賞>
大賞に選ばれた「木箱の蝶」は、お父さんの部屋で見つけた一枚の蝶の羽が、「ぼく」の描いた画用紙の何十匹もの蝶とともに、夜空に飛び立つ幻想的な話。描かれた場面の一つひとつが映像を見るように鮮やかで、ハタリ、ポクリ、などのオノマトペが効果的に使われている点が高く評価された。
<「絵本の部」大賞>
大賞に選ばれた「みかんきょうだいのたんけん」は、スーパーマーケットでビニール袋に詰められていた「おにいちゃんみかん」と「おとうとみかん」が、袋を破って探検に出かける物語。棚の商品からポップ、商品のラベルに至るまで丁寧に描かれた店内など、完成度の高い作画が評価された。