【気軽にボートフィッシング】多彩な魚種をノンビリ楽しむ・川奈港(静岡県)

アウトドア レジャー

伊豆のボート釣り場の中では最も風光明媚でのんびりとボート釣りが楽しめる海域と言っていい。川奈漁港の東側の灯台側にある川奈観光ボートハウス(℡080-6565-5105)は港のスロープから漕ぎ出す。店主はとても親切で世話好き。釣りたい対象魚を告げればどのポイントで釣れるかを懇切丁寧に教えてくれる。また有料だが、魚群探知機の貸し出しもしてくれる。

川奈観光ボートハウス

もう一つは港の西側から漕ぎ出す小川ボート(℡090-1740-1856)がある。ただし小川ボート店は7月中旬頃から海の家も併設するため前日までにボートの貸し出しの可否を確認すること。メリットはポイントまでの漕ぐ時間が短くて済むという点。ただし、着岸は自力でボートを引き上げる手間がある。また、観光ボートボートハウスは夏季になると熱中症回避のために早朝5時30分から11時までのショートレンタルがあり、3000円と割安だ。

ポイントAはコマセ釣りやサビキ仕掛けでアジやマダイが高実績。晩秋から春先までは良型カワハギが釣れることで有名である。ゲストに美味なカイワリも混じるから侮れない。ビシ仕掛けでも十分狙える。注意したいのはこの海域でのアオリイカ釣りは通年で禁止されていること。

ポイントBは日蓮銅像と鳥居が目印。その手前の水深10m前後からシロギスが5月中旬から数釣れる。水深20mラインまでを流し釣りすれば大漁になることも。ただしゲストも多く、ヒメジやメゴチの数も多い年がある。岸寄りを流すと岩礁帯があり、根掛かりしたら場所を移動するか仕掛けと付餌を変えてカサゴ狙いに変更するという手もある。ゲストは美味しいハタ類が混じる。また、ポイントBの近くに設置される定置網には要注意だが、日蓮銅像の見える水深25m前後でコマセ釣りをすると全長30cmオーバーのイサキが釣れる日も。ご当地名物だから狙ってみよう。だが、季節は6~7月の短い期間。

港内の駐車場は7月中旬の週末から無料ではなくなり、1台1000円の有料となる。基本的に付餌は持参が望ましい。なお、港内は北東側に開けているため冬場の季節風には弱いので要注意。前日までにボート店に予約の電話を入れることは当然。当日の海が凪でも臨時休業することがある。

本日の釣果

【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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