メルセデス・ベンツ日本は2月16日、「C220d」「C220d ステーションワゴン」「GLC220d 4MATIC」「GLC220d 4MATIC クーペ」「GLE300d 4MATIC」「GLE400d 4MATIC」「GLE400d 4MATIC クーペ」「S400d 4MATIC」「GLS400d 4MATIC」計9車種の原動機(クーラントポンプ)に不具合が、また「メルセデスAMG C63」「メルセデスAMG C63S」「メルセデスAMG C63 ステーションワゴン」「メルセデスAMG C63S ステーションワゴン」「メルセデスAMG C63 クーペ」「メルセデスAMG C63S クーペ」「メルセデスAMG C63S カブリオレ」「メルセデスAMG GLC63 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+」「メルセデスAMG GLC63 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG GLC63S 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG E63 4MATIC+」「メルセデスAMG E63S 4MATIC+」「メルセデスAMG E63 4MATIC+ ステーションワゴン」「メルセデスAMG E63S 4MATIC+ ステーションワゴン」「S560」「S560 4MATIC」「S560 クーペ」「S560 4MATIC クーペ」「S560 カブリオレ」「メルセデスAMG S63」「メルセデスAMG S63 4MATIC+」「メルセデスAMG S63 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG S63 4MATIC+ カブリオレ」「メルセデス・マイバッハ S560」「メルセデス・マイバッハ S560 4MATIC」「G550」「メルセデスAMG G63」「メルセデスAMG GT63S 4MATIC+」「メルセデスAMG GT」「メルセデスAMG GT ロードスター」「メルセデス AMG GT S」「メルセデス AMG GT S ロードスター」「メルセデス AMG GT C」「メルセデス AMG GT C ロードスター」「メルセデス AMG GT R」計36車種の原動機(点火コイル)に不具合が、さらに「S580 4MATIC」の原動機(エンジンコントロールユニット)に不具合があるとして計13,483台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成29年12月19日~令和3年11月25日。
9車種の不具合の部位は原動機(クーラントポンプ)で、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。改善措置は、全車両でEGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換を行う。不具合の件数は7件発生している。
36車種の不具合の部位は原動機(点火コイル)で、エンジンの点火コイルにおいて、製造設備の保守が不適切なため、2次コイルの配線が長く、回路内で短絡が発生して高電圧が生成できなくなり、影響を受けたシリンダが失火することがある。そのため、エンジンの出力が低下するとともにエンジン警告灯(MIL)が点灯し、最悪の場合、排出ガスが基準値を超えるおそれがある。 改善措置は、全車両で点火コイルを良品に交換する。不具合の件数は1件発生している。
1車種の不具合の部位は原動機(エンジンコントロールユニット)で、エンジンコントロールユニットの制御プログラムにおいて、設計仕様が不適切なため、エンジンを始動させた直後にエンジンが停止し、その後に再始動できなくなることがある。改善措置は、全車両でエンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。