【気軽にボートフィッシング】往復曳航で漕ぐのが苦手な人にもオススメ・内房富浦湾(千葉県)

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房総半島の突端の館山の少し手前にある富浦湾。南に大房岬、北に南無谷崎がある中間に広がる砂浜海岸があり、そこに貸しボート店が複数営業している。特に南側の多々良海岸がお勧め。富浦新港のすぐ北側と言った方が分かりやすいだろう。富士屋ボート(TEL0470-33-2324)の他に日の出ボート(TEL0470-33-2787)など数店舗が並ぶ。

このエリアのボート店はどこもポイントまで曳航してくれる。しかも往復で曳航してくれるため、漕ぐ手間が省けるのが何より嬉しい。営業時間は朝6時から午後2時まで。季節によっては午後2時には迎えのボートが来てほぼ強制終了となるので、実質午後1時40分で帰り支度をした方が良い。そのため朝は早めに到着して朝6時頃には出航できる準備を整えておきたい。なお駐車場は無料。週末に限らず前日までに電話確認することは言うまでもない。

ポイントAは直ぐ横に丸根と萬根と呼ばれる岩礁帯があり、アジを釣りながらヒラメも同時に狙える。釣れた小アジを泳がせてヒラメを狙えば良いのだ。南側は砂地帯が広がるからシロギスのチョイ投げも楽しめる。ゲストにメゴチが釣れたらマゴチ狙いの仕掛けを落としておくのも悪く無い。ただし、流し釣りのできない日はアタリが少なくなるので風の向きと速度による。仕掛けは鋳込み天秤にハリス5号1.5mで丸セイゴ16号前後を結んでおこう。海底から1mほど底を切って探り、突然大きく竿先が突っ込んだら竿を手に持ち穂先が海中に沈み込んでからゆっくりと合わせればいい。早合わせは絶対に禁物である。

ポイントBは水深10m前後の砂地帯。ここもシロギス、メゴチ、マゴチの好ポイント。アンカーを入れずに流し釣りができる日には良型マゴチが釣れることで有名だ。餌木を投入して海底付近を探るとモンゴウイカも釣れるが、例年3~6頃月まで。南から吹く弱い風の日が狙い目だ。

東京から来るには富津館山道・鋸南富浦インター下車。県道184号線を経由して国道127号線に入り、道なりに南下。豊岡海岸入り口を見てまだ直進する。原田海岸キャンプ場が出てきたらすぐ先が多々良海岸。無料駐車場に車を止めること。

【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。

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