いすゞは、国内商用車メーカーとして初となる大型LNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)トラック「ギガLNG車」を10月28日(木)より発売した。
同社は約30年にわたって、エネルギーセキュリティおよび環境負荷低減の観点から天然ガス自動車の開発・普及促進に取り組んでおり、LNGの優れた環境性能とこれまでと同等の使い勝手を有する「ギガLNG車」を、カーボンニュートラル社会への移行期における選択肢の一つとしている。
「ギガLNG車」は、ディーゼル車と比較して都市間輸送時のCO2排出量を約10%削減、環境負荷低減に貢献する。LNGは液体燃料であるため、ディーゼル車とほぼ同等の時間での充填が可能なほか、燃料の搭載効率も良いことから、1充填あたり1,000km超の航続距離を実現した。また、2021年7月に発表発売した「ギガCNG車」に採用した6UV1エンジンをベースに、LNG独自の燃料システムを搭載。タンクに備え付けられた熱交換器によってLNGを加温し、気化された状態でエンジンへ供給する。さらに「ギガシリーズ」へ展開している歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)やブラインドスポットモニターをはじめとする各種安全装置を搭載している。