レクサスは10月21日、エアレース・パイロット室屋義秀選手が代表を務める株式会社パスファインダーとチームパートナーシップ契約を締結し、来年開幕となる「The Air Race World Championship(エアレース世界選手権)」の初代世界チャンピオンへの挑戦、そして、よりよい社会、カーボンニュートラル社会の実現に向けた挑戦を発表した。
レクサスは、2016年に日本を拠点に世界の舞台で戦うエアレース・パイロットの室屋義秀選手とパーソナルスポンサー契約を締結。2017年、互いに技術研鑽を定期的に行い、航空機と自動車の領域における新しい技術の可能性を模索する「技術交流会」を発足し、室屋選手の機体にレクサスの感性部分の技術を入れ込んだ「操縦桿グリップ」や、空力解析による「新ターン」を共に開発した。そして、航空機に用いられる空力技術をクルマに織り込んだ、「LC」特別仕様車“AVIATION”を本年、限定発売した。
今回レクサスは、新生エアレース「The Air Race World Championship」開催にあたり、室屋義秀選手が代表を務める株式会社パスファインダーとチームパートナーシップ契約を締結。これまで共に培ってきた取り組みを更に加速させるために、互いが持つ技術やノウハウをよりスピーディーにレース機の開発に繋げ、レースオペレーションも共に行う、新たなチーム体制「LEXUS/PATHFINDER AIR RACING」を発足する。具体的な取り組みとして、レクサスはテクニカルコーディネーターを新チームへ派遣し、エアレースに必要とされる空力・冷却・人間工学分野での技術開発と実証など、室屋選手を勝利へと導く、強いチーム体制の構築に向けたサポートを実施。そして、「LEXUS/PATHFINDER AIR RACING」は、レクサスと共につくる新たなチーム体制のもと、室屋選手の「新生エアレース初代世界チャンピオン」を目指す。
また、レクサスでは、過酷なエアレースを通じて得られる空力・冷却・軽量化の技術やノウハウを活かし、カーボンニュートラル社会の実現に向けた、もっといいクルマづくりを実施。そして、室屋選手はエアレースのみならず、次世代モビリティにつながる人材育成を継続するとともに、福島県と協働する実証フィールド作りを推進。具体的には、ライト・スポーツ・エアクラフト(LSA)の製造サポートを皮切りに、地元企業を巻き込んだ航空機のカーボンニュートラル化に向けたプロジェクトを実施する。