メルセデス・ベンツ日本は9月3日、「S 580 4MATIC」、「S 580 4MATIC ロング」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて先行予約の受付を開始した。なお、納車は9月以降を予定している。
1月にフルモデルチェンジした新型「Sクラス」のラインアップに、V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載した2モデルを追加した。
【V型8気筒エンジンとISGを搭載したパワーユニット】
両モデルには3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。エンジン単体の最高出力は 503PS(370kW)、最大トルクは700N・mを発揮する。低中負荷域で気筒休止する機構も備えており、燃費性能にも配慮をしている。組み合わされる「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48Vボルト電気システム」などの技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現。エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力20PS(15kW)、最大トルク208N・mを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現し、スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上した。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行い、これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。
【E-ACTIVE BODY CONTROLをオプション設定】
フルアクティブサスペンションのE-ACTIVE BODY CONTROLをオプション設定した。AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することが可能となっている。ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、ばね上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地を実現。ダイナミックカーブ機能のCURVEでは、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御する。また、衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があると車両側が判断すると、運転席/助手席のバックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張してドアと乗員の間をサポートするだけでなく、E-ACTIVE BODYCONTROLが瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるよう になっている。
【価格(消費税込)】
- S 580 4MATIC:1,611万円
- S 580 4MATIC ロング:1,953万円