日野子会社NEXT Logistics Japan、幹線物流最適化の取組みが「グッドデザイン金賞」を受賞

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日野自動車は10月20日、同社の子会社であるNEXT Logistics Japan株式会社(以下「NLJ」)が構築を進める「高効率幹線輸送シェアリングスキーム」(以下「本スキーム」)が、公益財団法人日本デザイン振興会より10月20日に発表された「2021年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン・ベスト100」に選出、「グッドデザイン金賞」を受賞したと発表した。

同スキームは、「ドライバー不足によりモノが運べなくなる」という深刻な社会課題の解決を目的とし、特にドライバー不足が深刻な幹線輸送に着目、東名阪にて25mダブル連結トラックを用い実際に運行を行い、パートナー各社とともにノウハウを持ち寄り構築を推進してきた。同社は今回の受賞について、業種業態を超えた各社と協働し、持続可能な物流の実現を目指し取り組む点が高く評価されたと述べている。

 

 

グッドデザイン賞とは、デザインによって暮らしや社会をよりよくしていくことを目的とし1957年に創設。以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれている。かたちの有無にかかわらず、さまざまなものごとに贈られるものであり、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰する。その中でも「グッドデザイン・ベスト100」は、審査委員会から特に高い評価を得たものに贈られる100点が選出され、さらにその中から社会の課題に対する取り組み内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど総合的な観点から、審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」が贈られる。

【審査員による評価コメント】

ドライバー不足や積載率の低下といった物流業界の課題に対応すべく、車両を作って売ることが本業であるトラックメーカーが新会社を立ち上げ、荷主や運送事業者に協働を呼びかけ、1台のトラックに異なる種類の荷物を混載することでドライバーの労働環境を改善していくという取組みは、事業者間の関係を競争から共存にシフトするものであり、きっかけを作ったという点で好意が持てる。メーカーでありながら物流全体を見据えた視野の広さに関心する。

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