ミシュラン、オールシーズンタイヤ新商品「クロスクライメート2」を発表

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日本ミシュランタイヤは8月18日、オンラインで記者発表会を開催し、全天候型タイヤ(オールシーズンタイヤ)の新製品「MICHELIN CROSSCLIMATE 2(ミシュラン クロスクライメート ツー)」を10月8日から発売することを発表した。サイズは15インチから20インチの計61サイズで、価格はオープン。

CROSSCLIMATE 2

クロスクライメート・シリーズは「雪も走れる夏タイヤ」として、日本では19年から販売を開始。初年度の販売目標達成率は293%となるなど、発売当初から好調で、前年度比では20年度は56%増、21年度は37%増と高実績を挙げている。

今回発売される「クロスクライメート2」は、新開発のコンパウンドや新デザインのトレッドパターンを採用し、従来の「クロスクライメート+」から、さらに性能向上が図られているのが特徴。具体的にはコンパウンドの改良で雪上性能を高め、サマータイヤとしての性能はトレッドパターンで向上させており、雪上でのブレーキング性能が7%、ウェット路面でのブレーキング性能が6%、ドライ路面でのブレーキング性能が5%向上したのに加え、高い初期性能を長期間継続するとしている。

コンパウンドには新開発の「サーマル・アダプティブ・コンパウンド」を採用。これはフルシリカのコンパウンドで、さらに温度特性をより雪上性能に振ったチューニングが施されているという。

トレッドパターンは「新Vシェイプトレッドパターン」を採用。センターからショルダー部にかけて、溝面積が広くなる新設計で、従来クロスクライメートに比べ大きく切れ込んだV字型のトレッドパターンで、排水・排雪性能が高められている。

新Vシェイプトレッドパターン

日本の降雪量は長期的には減少傾向にあり、非降雪地域での平均積雪日数も過去10シーズンの3日から過去3シーズンでは0.8日と減少している。同社ではこのようなところから消費者ニーズも徐々に変化してきているとし、高水準の夏性能+確かな雪性能を持ったオールシーズンタイヤへの需要は今後も伸びていくものと予測。同社の須藤社長は「短期的には、まだスタッドレスタイヤの方が規模が大きいが、市場ニーズや天候が変わってきていることから、今後はオールシーズンタイヤへのニーズが高まっていくものと思っている」とコメント。市場からのフィードバックやニーズの変化をいち早く捉え、スタッドレスタイヤとの販売構成を変えていきたい、と期待を語った。

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