ホンダは8月5日、ハッチバックスタイルの新型「CIVIC(シビック)」を9月3日(金)に発売すると発表した。価格(消費税込)は、319万円から353万9800円。
11代目となる新型「シビック」は、低重心・水平基調でシンプルかつ流れるようなデザインを採用し、ホンダ独自のVTEC TURBOエンジンをさらに磨き上げた俊敏なレスポンスと、高い操縦安定性により、質の高く軽快な走行性能を実現した。さらに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」にトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)を追加している。
また、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を搭載したハイブリッドモデルの新型シビックと、新型「シビック TYPE R(タイプアール)」の発売を2022年に予定している。
【開放的な空間と452Lの大容量を実現したパッケージング】
歴代シビックの価値である広いガラスエリアとゆとりある室内を大切にしながら、すべての席で爽快な空間を目指し、低く水平基調のベルトラインと、広い水平視野角により、開放的な空間と気持ちのよい視界を実現したほか、ホイールベースを延長し前後席の距離を35mm拡大することで、後席の居住性を向上した。また、荷室容量を拡大し452Lの大容量を実現した。
【低重心・水平基調で流れるようなエクステリアデザイン】
- エクステリアは、広く運転しやすい室内空間を持ったキャビンを追求しながら、流れるような美しいプロポーションを創出。サイドは、フロントフードからリアエンドまで水平基調を低く一気に繋げることで、低重心で伸びやかなクーペイメージをさらに強調したデザインを採用。
- インテリアでは、不要なデザイン要素を排した造形にするとともに、直感的に操作しやすく触感にもこだわったスイッチを配置。清潔感や心地よい五感への刺激などを重視した空間を実現した。
【1.5リッターターボ+CVT、6速MTを装備】
1.5L直噴VTEC TURBOエンジンを先代モデルから改良し、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強く加速する応答性と、高回転域までよどみなくパワーが増大するリニアな出力特性とした。トランスミッションには、CVTに加え6速MTを設定。CVTは進化したエンジンを生かした制御により、加速フィールとエンジンサウンドが一体となった心地よさを追求。また、6速MTは、シフトレバーのショートストローク化と高剛性化により、スポーティーかつダイレクト感のあるシフトフィールを目指した。
【直感的な操作を追求したHMI】
ホンダのHMIの考え方である「直感操作・瞬間認知」を追求し、10.2インチのフルグラフィックメーターを採用。メーターの左半分にオーディオなどのインフォテインメントの情報を、右半分にはHonda SENSINGやナビなどの運転支援情報等をそれぞれ表示。ステアリングスイッチの位置と同様の左右配置とすることで、直観的な操作を実現する。
【「Honda CONNECT」を全タイプに標準装備】
新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を全タイプに標準装備し、コネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」を提供する。
HMIの考え方に基づき、簡単・確実に操作できることを目指して開発されたHonda CONNECTディスプレーは、インストルメントパネル中央の見やすい位置に配置され、目的の機能が素早く選べるようアプリや情報表示のゾーニングを明確にするなど、使い勝手を向上した。
【先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車標準装備】
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプ標準装備。フロントワイドビューカメラや、前後ソナーセンサーを採用したほか、シビックとして初めてトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)を採用。0km/h~約65km/hの速度域でも、先行車との車間を保ちながら自車の走行車線をキープするよう、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする。さらに、アダプティブドライビングビームをホンダとして初めて採用した。ハイビーム照射中に、先行車や対向車を検知すると、周辺状況に応じて照射範囲を自動でコントロールし、前方車両や歩行者へも眩しさを与えないよう配慮しながら視認性を確保する。
<機能一覧> サポカーS<ワイド>に該当
- トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
- 衝突軽減ブレーキ<CMBS>
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
- 車線維持支援システム<LKAS>
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- アダプティブドライビングビーム(ホンダ初)
- オートハイビーム
【専用オーディオをBOSE社と共同開発】
室内環境に適した専用オーディオをBOSE(ボーズ)社と共同開発した。ボーズ独自のサラウンドアップミックス技術「Centerpoint(センターポイント)」を採用し、サブウーファーを含む12個のスピーカーを搭載している。