日産、甲良町(滋賀県甲良町)、滋賀日産自動車株式会社の3者は7月5日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
同協定は、甲良町で災害による停電が発生した際、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的としている。
甲良町は、地球温暖化対策などの環境対策や、災害時の防災対策に積極的に取り組んでいるほか、滋賀県が推進する持続可能で強靭なまちづくりを目指し、SDGs推進にも取り組んでいる。また日産は、2018年5月よりEVの普及を通じて、環境、防災、エネルギーマネジメント、観光、過疎などの地域課題解決を目指す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を、全国の自治体や企業、販売会社と共に推進しているのに加え、2030年代早期には、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両にすることを宣言し、SDGsの達成やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速している。
今回は日産が推進する「ブルー・スイッチ」と、甲良町が推進する環境・防災対策やSDGsの推進との、双方の取り組みにお互いが賛同し協定の締結が実現した。両者は今回の協定締結を機として、電気自動車(EV)を活用した環境に優しく災害に強い持続可能なまちづくりを推進し、EVの普及を通じた地域課題の解決、脱炭素化社会実現、SDGs達成に向けて、更に連携を強化していくと述べている。
【「災害連携協定」の概要】
- 甲良町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、町民の生命及び身体の安全を守る。
- 甲良町および日産、滋賀日産自動車は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、町のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、電気自動車の「走る蓄電池」としての活用を町民へ積極的にアピールし、環境・防災意識向上を目指す。