ダイハツは6月24日、「ミラ」「ミラ ココア」「ムーヴ」「キャスト」「ミラ イース」「コペン」「ミラ トコット」「タント」「ウェイク」「ハイゼット キャディ」「ムーヴ キャンパス」「ハイゼット トラック」「ピクシス ジョイ」「ピクシス エポック」「ピクシス メガ」「ピクシス トラック」「プレオ」「ステラ」「プレオ プラス」「シフォン」「サンバー トラック」計21車種の燃料装置(燃料ポンプ)に不具合があるとして計95万6,221台、また「ハイゼット」「ハイゼット デッキバン」「アトレー ワゴン」「サンバー」「サンバー オープンデッキ」「ディアス」「ピクシス バン」計7車種のかじ取り装置(ステアリングギヤ)に不具合があるとして計16万435台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成29年7月3日~令和元年7月31日。
21車種の不具合の部位は燃料装置(燃料ポンプ)で、燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。改善措置は、全車両で燃料ポンプを対策品と交換する。不具合の件数は584件発生している。
7車種の不具合の部位はかじ取り装置(ステアリングギヤ)で、ステアリングギヤにおいて、ブーツ取付け部のシールが不適切かつエアコンドレンホースが直上にあるため、エアコン凝縮水が当該取付け部に滴下しギヤ内部に浸入するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ギヤ内部に錆が生じて異音が発生し、最悪の場合、ベアリングが破損し操舵ができなくなるおそれがある。改善措置は、全車両でエアコンドレンホースに延長用ホースを追加するとともにステアリングギヤのブーツ内を点検し、水の浸入が認められたものはステアリングギヤを新品と交換する。水の浸入が認められないものはブーツを適正に取付ける。不具合の件数は69件発生している。