スズキは6月21日、自動車リサイクル法に基づき、2020年度(2020年4月~2021年3月)の特定再資源化等物品(自動車シュレッダーダスト:以下ASR、エアバッグ類、フロン類)に関する再資源化等実績を公表した。
同社は、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化等物品について、カスタマーから預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進している。エアバッグ類、フロン類については一般社団法人自動車再資源化協力機構に、ASRについては自動車破砕残さリサイクル促進チーム「ART(Automobile shredder residue Recycling promotion Team、呼称:エイ・アール・ティー)」に処理を委託し、特定再資源化等物品のリサイクルを適正、円滑かつ効率的に実施している。
2020年度の再資源化等に要した費用の総額は36.60億円となり、資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は39.58億円、収支は2.98億円の黒字となった。収支黒字2.98億円から自動車リサイクル推進のために、公益財団法人自動車リサイクル高度化財団に2.35億円、リサイクル高度化事業に0.86億円を拠出した。また、再資源化等の運営に要したメーカー負担金として、公益財団法人自動車リサイクル促進センターの運営関連費用やASRリサイクル関連費用1.19億円を負担している。
【特定再資源化等物品の実績】
<ASR>
- ASRの引取総重量は57,148.7t、取り扱った使用済み自動車は418,527台。
- 再資源化率は実績値96.4%、法定基準値70%を上回った。
<エアバッグ類>
- エアバッグ類の引取総個数は1,537,938個、引き取ったエアバッグ類にかかわる使用済み自動車は347,050台。
- 再資源化率は実績値94.9%、法定基準値85%を上回った。
<フロン類>
- フロン類の回収量は80,395.6kg、取り扱った使用済み自動車は384,134台。