いすゞは6月17日、「ギガ」「フォワード」「コンドル」の制動装置(リレーバルブ)に不具合があるとして計43,702台、また、速度計(制御プログラム)に不具合があるとして計43,429台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成28年7月7日~令和3年3月31日。
制動装置(リレーバルブ)の不具合では、大・中型トラックの制動装置において、駐車ブレーキ用リレーバルブ内部の樹脂ピストンの材質が不適切なため、エア回路中の水分により加水分解して、ブレーキエア圧により当該ピストンが破損することがある。そのため、ブレーキバルブからのエア漏れや、駐車ブレーキの解除不能、ブレーキ引きずりが発生するおそれがある。改善措置は、全車両で当該ピストンを良品に交換する。
不具合の件数は6件発生している。
速度計(制御プログラム)の不具合では、大・中型トラックにおいて、速度計の制御プログラムが不適切なため、プログラム起動時に特定条件でのキー操作をおこなうと、警告灯が点灯し、速度計等が正しく作動しなくなるおそれがある。改善措置は、全車両で速度計の制御プログラムを対策プログラムに修正する。
不具合の件数は90件発生している。