ホンダは6月4日、世界の自動車産業を取り巻く急激な環境変化へ対応するため、四輪車のエンジンやミッションの部品を製造するパワートレインユニット製造部(栃木県真岡市)における生産を2025年中に終了すると発表した。
パワートレインユニット製造部は、エンジンバルブの生産からスタートし、クランクシャフトやドライブシャフトなど生産部品を拡大して現在に至っている。今回の生産終了決定は、海外生産の拡大にあわせてパワーユニット部品の現地調達が進んだことによる日本からの供給量の縮小および駆動系の構造変化に伴う生産品目の減少などにより、生産体制の見直しが必要となっていたことを理由としている。
ホンダは、取り巻く環境が刻々と変化する中、既存事業における選択と集中を着実に実行し、変化する事業環境に、柔軟に対応できる体質をつくることで、新たな分野への対応を加速していくと述べている。
【パワーユニット製造部概要】
- 設立:1970年12月
- 所在地:栃木県真岡市松山町19
- 事業内容:四輪車部品生産(エンジン、ミッション等)
- 従業員:約900名(2021年6月1日時点)