コロナ禍の研修会開催で新たな試み
日本自動車販売協会連合会(自販連)東京都支部の整備委員会(菊地文夫委員長=東京日産自動車販売代表取締役社長)は、2021年度の「不正改造車防止研修会」を期間限定のウェブ配信で実施する。
同研修会はこれまで、大型会議場などを利用し、受講者が一堂に会する研修を開催してきたが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、参加者の感染リスク軽減と安全確保を最優先。講習動画をウェブ配信する新たな試みを導入した。
期間内はいつでも受講可能
配信期間は、国土交通省の各地方運輸支局が自動車関係団体等と連携して実施している6月1日からの「不正改造車排除強化月間」に合わせて、同月7日から30日までとなる。
期間内は、事前録画した講習動画と研修資料を、自販連東京都支部のホームページ内、会員専用ページにて公開。これまでの会場開催と異なり、期間内であればいつでも何度でも閲覧・受講することができるため、会員各社の担当者にとっても、自ら受講日時を決められる面で大きな利点となっている。
研修の主旨について整備委員会の菊地委員長(メイン写真)は「不正改造車を排除し、誰もが豊かで安心して生活できる“クルマとの共存社会”を構築し、国民の安心・安全を守ることを目的としている」と説明。研修動画の挨拶では「“不正改造車は違法である”という認識を新たにしていただき、不正改造車の防止と根絶を目標に、コンプライアンスの強化に全力を傾注していただきたい」とメッセージを発信している。
講習は、関東運輸局東京運輸支局協力のもと、乗用車、トラックなど、整備事業で扱う車両に関する不正改造車防止の取り組みや、街頭監査・取り締まりの取り組みについての紹介が予定されている。