暑くもなく、寒くもなく、うだるような湿気もない。日本では春と秋がそんな爽快な季節。この季節に乗りたくなるクルマがオープンカーだ。ハードトップ/ソフトトップを格納し、爽やかな空気に触れつつ、青空を感じながらドライブ…これぞオープンカーだけの特権。とはいえ、この“瞬間”のために購入するのも、非常に悩ましいことだから、こういう時こそレンタカーで楽しむのがいいかもしれない。さらに、どうせ乗るなら仲間も一緒に…ということで4人乗りのオープンカーは?というと、現行の国産モデルにはありそうで少ない。そこで輸入車の4シーターオープンカーでレンタル可能なモデルの中から3モデルを選んでみた。(編集部)
●MINIクーパーSコンバーチブル ──コンパクトだけど存在感は十分。青空の下でゴーカートフィーリングを
最近5年間連続で、輸入車ベストセラーカーとなっているBMW・MINI(ミニ)。そのボディタイプのひとつが、オープンモデルのコンバーチブルだ。どことなく愛嬌も感じられる独自のデザインで知名度も存在感も急上昇。元々ミニはイギリス生まれだが、BMW一門に入るとそのユニークなデザインが洗練され、BMW譲りのパワーユニットで走行性能もアップ。その俊敏な運動性は“ゴーカートフィーリング”と評されるほど。コンバーチブルの中でも“クーパーS”は、スポーティなグレードに位置づけられ、4名乗車での走りも心強い。ルーフはソフトトップ(幌)で、ルーフを全開にすると折りたたまれた幌が車両後部にまとめられるが、その姿がどことなく馬車を連想させるシルエットで、とても絵になるモデルだ。
レンタカーとして用意しているのは、おもしろレンタカー。料金は6時間7900円、9時間9900円、24時間1万4000円、以降24時間毎1万2000円、免責補償2200円。
●メルセデス・ベンツ・E250カブリオレ ──非日常かつラグジュアリーなオープンエアクルージングへ
多くのモデルが常に世界のクルマのベンチマークとして進化を続けるメルセデス・ベンツ。Eクラスはそのミディアムサイズモデルで、ラグジュアリーであり運転する楽しさも味わえるクラスである。クーペモデルから派生したカブリオレは4人乗りで、その空間はエレガントそのもの。さらに、この頃のメルセデス・ベンツは、従来までの大きいボディサイズには大排気量エンジンを搭載、というクルマづくりから、大きなボディでも高効率かつ低燃費な小排気量ターボエンジン搭載へとシフトしだした頃。搭載される2.0リッターターボエンジンは、きっと想像を超えた走りを見せてくれるはずだ。また、ヘッドレスト下側にあるエアコンの吹き出し口から、乗員の首まわりに温かい風を吹き付ける“エアスカーフ”という装備もあり、冬場のオープンエアクルージングも快適にこなせる。
これも、おもしろレンタカーで借りられる。料金は6時間1万5600円、9時間1万7900円、24時間2万900円、以後24時間毎1万9400円、免責補償2900円。
●フォルクスワーゲン・ザ・ビートル カブリオレ── 初代モデルをオマージュ。ちょっとレトロな雰囲気が実に新鮮
ボンネットからルーフライン、テールエンドまで全て優しいカーブで構成されるフォルクスワーゲン・ザ・ビートルは、唯一無二のデザインでインパクトも絶大だ。そのオープンモデルがカブリオレで、ソフトトップ(幌)は、時速50㎞以下なら走行中も操作可能な全自動開閉タイプで使いやすい。インパネまわりはボディカラーと同じ色のカラーパネルで覆われ、明るくポップな雰囲気に包まれドライブが楽しめる。4人分全てのシートはレザーシートで、前席にはシートヒーターも備わる。この“まんまる”デザインは、フォルクスワーゲンのグローバルモデルでとして全世界で約2150万台が販売され、一時代を築いた初代ビートル(フォルクスワーゲン・タイプⅠ、1949~1980年)に由来するもの。各部にタイプⅠに通じるデザインが見られ、クルマ好きにはたまらない部分でもある。
レンタカーとして用意されているのはO-RUSH(オーラッシュ)。料金(カッコ内は会員料金)は通常プラン2万5300円〈1万5180円〉、日帰りプラン1万7710円〈1万626円〉、ナイトプラン2万240円〈1万2144円〉、マンスリーまたはウィークリーの長期貸出にも対応している(要問い合わせ)。
※掲載画像はすべてイメージで、実際の貸し出し車両とは異なります。
※貸し出し車両、金額等の情報は2021年5月末時点のものです。