「愛犬と旅するハイエース」トヨタモビリティパーツ神奈川支社が開発

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トヨタモビリティパーツ神奈川支社(森計憲支社長)は5月7日、ハイエースをキャピングカーにするキット、ワン!PiNG ACE(ワンピングエース)を開発し発売した。日常の移動から、愛犬家と犬が快適にクルマ旅ができるよう開発されたもので〝愛犬仕様〟として次の4点にこだわった。

滑りにくく、傷つきにくいフロア

①フロア。前席後方からバックドアまでフロア全面を張り替え、犬が車内を移動しても傷がつきにくく、犬が滑らない素材を採用。防水加工も施されており、汚れを拭き取りやすくした。

②シート表皮。セカンドシートとベットキットの表皮を合皮とし、犬の毛が付着しても取り除きやすく、汚れや臭いが染み込みにくく、アルコールや次亜塩素酸での消毒も可能。また、全体の色調をブラウンとすることで、車内を落ち着いた雰囲気とした。

落ち着いた色合いで、なおかつ掃除しやすいシート表皮

③センターボード。運転席と助手席の間にキャリーケース(小型犬用)を固定できる専用ボードを設置した。愛犬と〝横並び〟で旅を楽しむことができる。

前席中央にキャリーケースを固定できる

④シャワーヘッド。キャビネット後端、バックドアに近くに清水タンクとシャワーヘッドを設置。犬が屋外で遊んだ後、足を洗ってからクルマに乗り込める。未使用時は、シャワーヘッドをキャビネット内に格納し、犬がホースで足を引っ掛けないよう配慮した。

バックドア近くに格納されるシャワーヘッド

キャビネットは、ネイビーブルーに彩られ、横浜の海をイメージ。また、犬が認識しやすい色として採用された。この他、オプションでキャビネット内に置ける冷蔵庫(18リッター)とポータブル電源も用意。ともに車外へ持ち運び可能で、外出先や自宅の停電時に活用することもできる。

各部の収納スペースも豊富

愛犬と一緒の外出は公共交通機関や宿泊先、飲食店等、すべて“愛犬同伴”がかなう場合が少なく、まずは愛犬の預け先の予約から、という場合が多い。このクルマなら、思い立ったらすぐに愛犬と一緒に外出でき、例え、帰り道が渋滞しても車内で仮眠して帰宅、という使い方も十分可能にした。

トヨタモビリティパーツ神奈川・森支社長

愛犬家は50~60代が中心で「多様化するモビリティライフに対応した新しいクルマファンを開拓するとともに、愛犬とアウトドアに出かけたいというシニアに楽しんでもらいたい」と、森支社長は開発の思いを語った。

当面は、横浜トヨペット・トレッサ横浜店とトヨタカローラ神奈川(全店舗)、ネッツトヨタ神奈川(同)を通じ、取り回しの良い標準ルーフ・標準ボディの新型車にキットを架装したコンプリートカーで販売される。

■ワンピングエースの特徴を動画で紹介

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