レクサス、国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2021」のグランプリ作品を発表

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レクサスは4月27日、次世代を担うクリエイターの育成・支援を目的とした国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2021」において、世界66ヶ国/地域から集まった2,079点の応募の中からデンマークを拠点に活動するデザイナー、ヘンリー・グロガウ氏の「Portable Solar Distiller」をグランプリに決定したと発表した。なお入賞者6組には、「LEXUS DESIGN AWARD 2013」受賞者で、現在は日本と英国でデザイナーとして活躍するTangent吉本 英樹氏によりデザインされたトロフィーが贈られた。

 

 

同アワードでは、より良い未来を創造するためにLEXUSが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかを審査基準とし、本年1月に入賞者6組が選出され、世界的に活躍する4名のクリエイターのメンタリングを受けながら3ヶ月にわたりプロトタイプの制作に取り組み、最終選考会に臨んだ。

 

同社は、グランプリに選ばれた「Portable Solar Distiller」について、太陽光を活用して、汚染された水や海水を蒸留し、きれいな飲料水をつくりだす作品で、現地で調達可能な素材を使用し、高度な技術を必要としないアイデアは、飲料水の確保が困難な人々に寄り添うものであると述べ、また、折りたたんで持ち運び可能で、広げて設置した際には人々が集い日差しを避けるためのコミュニティ建築の役割も果たすと説明している。

 

受賞に際して、グランプリを受賞したヘンリー・グロガウ氏は、「LEXUS DESIGN AWARD 2021のグランプリ受賞をとても光栄に思い、審査員の皆様に感謝します。他の入賞者達の作品のクオリティや進化を見ると、誰がグランプリに選ばれてもおかしくないレベルだったと思います。そして、それぞれの専門分野を惜しみなく教示し、作品へのアドバイスだけではなく、デザイナーとしての向き合い方を示してくれたメンター陣にも心から感謝をしています。私たち入賞者は、このような貴重な経験を与えて頂いたことをとても幸運に思っており、メンター達と積み重ねてきた対話をこの先もずっと大切にしていくと思います。“より良い未来を創造するデザイン”を追求し、若手デザイナーの未来のための基盤を提供するこのアワードに参加できたことは、素晴らしい体験となりました。」とコメントした。

 

また、審査員を務めたグレッグ・リン氏は、「グランプリを受賞したヘンリーは、応募時のアイデアから最終提案までの進化が目覚ましく、大いに驚かせてくれました。一貫した想いを持ち、作品によってもたらすことのできる影響の大きさや社会的な役割を模索し続けた頑張りは、とても立派でした。プロトタイプ制作のプロセスで、デザインはより明確になり、機能性をもち、そして誰にでも開かれたものになっていきました。実装可能なプロトタイプを作り出す力はデザイナーにとって重要ですが、ヘンリーのプロトタイプはただの製品や器具ではなく、インフラを折り畳んで持ち運ぶことを可能にしたという点において、ポテンシャルの高さを感じさせました。」と語った。

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