日産、本庄市、東京電力パワーグリッド、東京電力エナジーパートナー、カインズ、「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結

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日産、本庄市(埼玉県本庄市)、埼玉日産自動車株式会社、株式会社日産サティオ埼玉北、日産プリンス埼玉販売株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社熊谷支社、東京電力エナジーパートナー株式会社販売本部北関東本部、株式会社カインズの8者は4月27日、「電気自動車を活用したSDGs連携協定」を締結したと発表した。

 

同協定は、SDGsの目指す持続可能な社会の実現に向けて、相互の連携を強化するものであり、本庄市が電気自動車(EV)の普及啓発を通じて、環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である埼玉日産自動車、日産サティオ埼玉北、日産プリンス埼玉販売およびカインズより、貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所等の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努めるという内容となっている。

 

<本庄市>

人口減少の克服と地方創生に重点を置く計画として策定した「本庄市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において、「次の時代につながるまち~世のため、後のため」を全体目標とするとともに、SDGsが掲げる目標の達成を目指している。また、2021年1月に発表された日本経済新聞社の雑誌である「日経グローカル」から発表された「第2回全国市区 サスティナブル度・SDGs先進度調査」では、10万人未満の市と特別区の中で全国3位となる等、SDGsの取り組みが評価されているのに加え、2019年台風19号による被災を機に、防災・減災対策への備えも強化している。

 

<東京電力パワーグリッド熊谷支社>

脱炭素社会の実現に向け、全業務車両を電気自動車(EV)へ入れ替える取り組みや、EV充電設備の普及を支援しているほか、日々の安定供給に加え、激甚化する災害に対しての復旧対応力を高める等、強靱なインフラの維持・発展に取り組んでいる。今後、各種イベントや教育活動を通じて、環境やエネルギー等に対する理解促進を図り、SDGsの達成に貢献する。さらに、災害等に起因した停電の発生状況や復旧見通し等の停電に関連する情報を本庄市に適宜提供し、電気自動車(EV)の最適配置と効率的運用を支援する。

 

<東京電力エナジーパートナー>

家庭、店舗、企業等へ、生活に必要不可欠なエネルギーを提供する小売事業を担い、東京電力グループとして培ってきた省エネ技術・ノウハウを通じ、環境負荷の軽減やエネルギーコスト削減等につながるサービスの提供に取り組んでいる。東京電力エナジーパートナー販売本部北関東本部は、協定に基づき、本庄市が実施するSDGsが理念とする持続可能な社会への理解促進に向けた各種イベントや教育活動等を通じ、電気自動車(EV)を活用した豊かで環境に優しい暮らしの提案ならびに電化促進活動の連携に努め、本庄市の目指す地域づくりを支援する。

 

<カインズ>

「世界を、日常から変える。」をビジョンとして掲げ、地域との絆が最も重要な価値のひとつであるとの認識のもと、現在、地球温暖化防止活動としては、本社ビルや一部店舗では太陽光パネルやEV充電設備を設置。また、店舗では段ボールや衣服の回収・再資源化、レジ袋の使用量削減等、様々な取り組みを進めている。また、同社は自らを「地域のインフラ」、「災害時のライフライン」と位置づけ、全国に展開する店舗を通じて、その地域の安全と安心を守り、“日常のくらし”を支え続けることを目指している。なお、本庄市とは2012年に「災害時における生活物資の供給協力に関する協定」を締結している。

 

<日産>

日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、国内の販売会社と共に、自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。また、「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化等の地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

 

今回は日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」と、本庄市が推進するSDGsの達成や環境・防災対策、東京電力パワーグリッド、東京電力エナジーパートナー、カインズが推進する環境・エネルギー対策との、それぞれがお互いの取り組みに賛同し、脱炭素社会実現に向け、協定の締結を行うこととなった。5者は協定締結を機に、SDGsの目指す持続可能な社会の実現に向けて連携を強化し、「電気自動車(EV)を活用した、SDGs連携協定」を推進し、脱炭素社会実現とSDGs達成、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べている。

 

【「電気自動車を活用したSDGs連携協定」の概要】

  • 日産、埼玉日産自動車、日産サティオ埼玉北、日産プリンス埼玉販売、東京電力パワーグリッド、東京電力エナジーパートナーおよびカインズは、平常時において本庄市が主催する環境イベント等で使用する電力を自社が所有する電気自動車(EV)から供給し、CO2排出削減と市民への環境意識向上と電気自動車活用の認知向上を目指す。
  • 日産、埼玉日産自動車、日産サティオ埼玉北、日産プリンス埼玉販売、東京電力パワーグリッド、東京電力エナジーパートナーおよびカインズは、SDGsの理念に基づく持続可能な社会について深い理解を本庄市民に促すため、それぞれが持つ教育プログラムを提供する。
  • 本庄市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所等での電力供給を行うため、埼玉日産自動車、日産サティオ埼玉北、日産プリンス埼玉販売及びカインズ本部に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。また、日産販売会社店舗およびカインズ本部に設置されている充電設備についても、本庄市に対して、無償で使用することを許諾する。これにより、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命、身体及び財産を守る。
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