トヨタ、スズキ、スバル、ダイハツ、マツダは4月27日、より安全で快適なコネクティッドサービスの早期提供に向けて、5社で次世代の車載通信機の技術仕様を共同で開発し、通信システムの共通化を推進することに合意したと発表した。
現在、CASEのコネクティッド領域については、クラウドサービスやIoT、ビッグデータ、AI等、通信やデータ側の技術や事業が急速に発展している一方で、車載通信機の開発は自動車各社がそれぞれ取り組んでおり、遠隔操作機能など、同じコネクティッドサービスを提供する場合でも、各社ごとに異なるアプローチでリソースを投入し開発を進めている。5社は、この状況に対して、より安全で快適なコネクティッドサービスを早期に提供するためには、「つながるクルマ」の基本機能である車載通信機の開発を協調領域、アプリケーションやサービス面での開発を自社領域と位置づけ、車載通信機の開発の効率化・加速化を実現することで、その共通基盤上でのアプリケーションやサービス面での開発に、より各社が力を注ぐことが可能になると述べている。
今回は、トヨタが開発した車載通信機技術をベースに、スズキ・スバル・ダイハツ・マツダが保有する技術を盛り込みながら、クルマからネットワーク、車載通信機センターまでの接続仕様を共通化した次世代のコネクティッドカー向けのシステムの構築を予定しているという。車両と車載通信機センター間の通信品質がこれまで以上に安定し、カスタマーとオペレーター間の通話がよりクリアに、接続スピードもより速くなるなど、より快適なコネクティッドサービスを提供するとともに、各社の開発工数を低減し、システム運用や機能追加を含むバージョンアップなどを簡素化することで、設備や人員などリソースの最適化を図るとしている。
