三菱ふそうトラック・バス（MFTBC）は4月15日、大型路線バスにおける新型コロナウイルス対策として開発した「ウィンドバイザー」装着を提案しており、これまでの販売が6,000セット以上に到達したことを発表した。
2020年7月にMFTBCが販売を開始した「ウィンドバイザー」は、雨天時の窓開放中に大型路線バス内の雨水の侵入を防止することで、雨天時においてもバス車内の換気を確保する。窓の前側及び後側にそれぞれ装着することで、雨天時でも雨水の車内侵入を防止して10cm窓を開けることができ、車内外に風を通すことで車内のさらなる換気が可能となる。同商品は、三菱ふそうの大型路線バス「エアロスター」に後付けとして側窓部に装着が可能。
公共交通である大型路線バスでは、乗降時のドア開閉で室内換気は確保されており、新型コロナウイルス感染予防対策における新しい生活様式として、さらなる換気促進として窓開放での運行が実施されている。MFTBCでは、車内の換気促進をさらにサポートすることを目的に、大型バスの乗員人員が増加傾向にある雨天時においても、窓開放時の室内への雨水侵入を防止した上で車内換気を可能にする「ウィンドバイザー」の設置を提案。同社が実施したウィンドバイザーを取り付けた大型路線バス「エアロスター」で換気にかかる時間を計測した実験では、規定の10cm窓を開けた状態で、換気の開始から終了までにかかった時間は約4分という結果が出ている。
MFTBCは、新型コロナウイルス対策に伴う新しい生活様式に対応し、乗客ならびに運転手の安全をサポートするため、今後も様々なニーズに対応した製品開発を行っていくと述べている。
