ビー・エム・ダブリューは、Mハイ・パフォーマンス・モデル「M5」をベースに、現行モデル・ラインアップにおいて最もパワフルなエンジンを搭載し、軽量化を追求した「M5 CS(エムファイブ・シーエス)」を、4月12日午前11時より、BMWオンライン・ストア(https://online-store.bmw.co.jp/)において5台限定で発売する。なお、納車は2021年秋頃を予定している。
BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、サーキットでの走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルの2つのカテゴリーがある。今回発表の「M5 CS」はMハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
「M5 CS」は、ベース・モデルとなる「M5 Competition」にBMW M社によるレーシング・フィールドの昂奮を日常に演出する“CS”専用チューン&スタイリングを採用した限定1,100台の世界限定車。M “CS”コンセプトは、サーキットでライバルを圧倒しながらも、日常使いをも可能としており、「M5 CS」は4シーター&公道走行可能な認可モデルとしてM5最強のコンペティション・モデルとなる。
<パワフルな4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載>
ベースとしている「M5 Competition」の最高出力を10PS(7kW)上回る、635PS(467kW)を発生するBMW Mの歴史の中で最もパワフルな4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。また、ドライブロジック付き8速Mステップトロニック・トランスミッションを装備しており、0-100km/hを僅か3.0秒で加速する。
<軽量化を強化し、高い俊敏性を実現>
「M5 Competition」と比較して約70kgの軽量化に成功し、専用のシャシー・チューニング、アクティブMディファレンシャルを一括してインテリジェントに制御するM xDriveシステムの採用により、サーキットにおける並外れた性能を発揮する。M xDriveシステムは、後輪駆動を重視した基本設定の可変式4輪駆動モード(4WD)から、純粋な後輪駆動設定(2WD)へと、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の介入なしにクルマのハンドリング特性の段階的な変更を可能にしている。これにより、高性能セダンの日常での実用性を一切損なうことなく、卓越したハンドリング、ダイナミクス、ドライビング・プレジャーを実現した。さらに、「M5 Competition」のシャシーをベースにして作られ、7mm低い車高と、BMW M8グラン クーペ用に開発されたショック・アブソーバーを装備。このダンパーは、特に高速道路走行時の乗り心地を向上し、ホイール荷重の変動を抑えて、限界域でのハンドリングを大きく向上させている。その結果、日常使用での直観的な運転のしやすさが維持されたまま、サーキットでの過酷な走行においても、よりいっそう正確な応答性が得られている。
<Mカーボン・セラミック・ブレーキを標準装備>
Mカーボン・セラミック・ブレーキを標準装備しており、卓越した制動力を発揮。フロントの6ピストン固定キャリパー・ユニットと、リヤのシングル・ピストン・フローティング・キャリパーには、Mロゴがあしらわれている。Mカーボン・セラミック・ブレーキは、「M5 Competition」に標準装備のMコンパウンド・ブレーキよりも約23kg軽量であり、バネ下重量と回転質量をさらに削減することが可能となり、ドライビング・ダイナミクスとサスペンション快適性を向上した。このブレーキは、制動力、耐フェード性、熱安定性が高く、耐摩耗性能にも優れている。
<魅力的なデザイン・エレメントを多数採用>
ゴールド・ブロンズのエクスクルーシブなアクセントと、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のボディ・エレメントを採用。BMWキドニー・グリルはゴールド・ブロンズで仕上げられており、グリル内の「M5 CS」バッジ、フロント・フェンダーのMギル、ドア・シル・プレートには照明付きの「M5 CS」バッジが備わっている。エンジン・フードは、全体がCFRP製で、エア・ベントはカーボン・ファイバー模様で仕上げられており、フロント・エプロンのスプリッター、ドア・ミラー・キャップ、トランク・リッド上のリヤ・スポイラー、およびリヤ・ディフューザーもCFRP製となっている。これらのパーツは空力的機能に加え、フルカラーのMロゴ付きMパワー・エンジン・カバーやカーボン・ファイバー模様仕上げのインテーク・サイレンサーと同じく、「M5 Competition」に対して約70kgの軽量化を実現することにも役立っている。M5 CSスポーツ・エグゾースト・システムの4本のステンレス・スチール製テールパイプの外観は、「M5 Competition」に比べよりアグレッシブなデザインになっている。
<CS専用インテリアを装備>
インテリアはフロントにCS専用のカーボン・バケット・シートを装着し、リヤ・シートもCS専用の軽量2座独立シートとすることで大幅な軽量化を実現している。CS専用のMアルカンタラ・ステアリング・ホィールにはカーボン製のシフト・パドル・スイッチを装着し、ダーク・カーボン・アルミ・インテリア・トリムやドア・シル・プレートの“CS”ロゴとあいまってレーシング・フィールドさながらのスポーティ感を演出している。
<エグゾースト・システムによる感情に訴える豊かなサウンド・トラック>
スポーツ・エグゾースト・システムは、BMW Mならではの感情に訴えるサウンド・トラックを発生させ、エンジンの直線的なパワーの立ち上がりと高回転型の特性を強調。2本に分岐してフラップで制御されるシステムは、エンジン音を増幅し、よりスポーティで明快なフィードバックをもたらすように設計され、より広い音域で、より感情に訴える力強いサウンドを車外に響かせている。サウンドは、エンジン特性に影響を与えるさまざまなモードにより変化し、SPORT+ では特にパワフルな音色となる。
<3年間の主要メインテナンスが無償となるBMWサービス・インクルーシブ・プラス>
3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」を全車に付帯している。
<価格(消費税込)>
2,510万円