横浜トヨペット(宮原漢二社長)は昨年に引き続き、D1グランプリに参戦する2台のGRスープラをサポート。このうちの1台、エヴァRT初号機GRスープラのドライバーが畑中真吾選手であると4月3日、GRガレージトレッサ横浜で発表された。
今季のD1グランプリは5大会全10戦が開催され、川畑真人選手がドライブするTeam TOYO TIRES DRIFT GR Supraとの2台体制で参戦する。横浜トヨペットでは社内から選抜したエンジニアを大会ごとに派遣する。
北海道出身の畑中選手は、オートポリス(大分県)で開催される大会には、競技用車両をトラックに積み自らがハンドルを握り5日かけて移動したという。今季は事前テストの会場に本人が移動するだけ。会場にはマシンが用意され、横浜トヨペットのエンジニアを始めとするチームのメカニックがマシンの整備や調整を行う。こうした環境の違いに驚きつつも、事前テストは順調に進み、マシンの状態もどんどん良くなり開幕戦への準備が整った。
その畑中選手は「シリーズチャンピオンは当たり前、チームランキングも優勝、何よりエヴァ号がどんな状況でも主役になれるようがんばりたい」と今季の抱負を語った。
また、チームメイトの川畑選手は「今季でGRスープラは3年目。クルマもいい。トーヨータイヤさんの強い“武器”を持って戦えば、必ずシリーズチャンピオンになれると信じている」と力強く語った。
2019年よりチームのサポートを継続する横浜トヨペット・矢島一豊取締役は「競技では様々なアクシデントが起こり、その都度必要な整備が発生し、瞬時の対応力や判断力が養われる。これは日常の仕事にも反映できること」と、改めてエンジニア派遣の意義を説明した。また「一瞬にかける競技用のクルマには、作業の精度を磨くことが要求される。これが職場に戻っても比較的いい形で現れていると聞いている。こうしたスキルアップにも期待している」と語った。