マツダ財団、2021年度の事業計画を決定 科学技術振興と青少年健全育成においての事業を展開

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公益財団法人マツダ財団(以下、マツダ財団)は3月18日、 2021年度の事業計画を発表した。今年度も引き続き、科学技術振興と青少年健全育成の2つの領域について、研究助成と事業助成を中心に、さまざまな活動を実施すると述べている。なお、 2021年度の事業費は6,142万円となる。

 

マツダ財団は、科学技術の振興と青少年健全育成のための助成などを行うことにより、世界の人々が共に繁栄を享受し、心豊かに生きることのできる社会づくりに寄与することを目的として、1984年10月に発足。これまでの助成実績は、今回を含め合計2,405件、18億4,047万円となる。

 

マツダ財団理事長 小飼雅道氏は、「科学技術の振興と青少年の健全育成の両分野にわたって、将来を見据えたより先見性に富み継続性のある事業を積極的に進めていきたい」、「存在感のある財団を目指し、さらなる社会貢献に努めていきたい」と語った。

 

【2021年度事業計画 詳細】

<科学技術振興関係>

①研究助成

  • マツダ研究助成:2021年度は機械、電子・情報、化学系材料、物理系材料の4分野を対象に、「若手研究者」、「萌芽的研究」、「循環・省資源への寄与」を優先して助成する。(助成金総額3,100万円、31件)
  • マツダ研究助成奨励賞:マツダ研究助成対象の中から特に優れた研究を選び、1件50万円の副賞(追加助成金)を授与する。(助成金総額200万円、4件)

②事業助成

  • 中国地方で開催される小中高の生徒を対象とした「科学体験」に関する事業・研究会等を支援する。(助成金総額300万円、20件程度)

③科学わくわくプロジェクト

  • 科学にわくわくする子どもの心を育てるための「科学わくわくプロジェクト」(わくプロ)事業を実施。事業内容は、中・高校生を対象に理科の真の面白さを伝える出前講義を実施する「サイエンスレクチャー」、中学生を対象に広島大学等の最先端の設備を活用したハイレベルな演習講座を行う「ジュニア科学塾」など、多面的な構成となっている。(負担金総額100万円)

 

<青少年健全育成関係>

  1. 研究助成:2021年度も、青少年の健全育成に寄与する実践的な研究を対象に助成を実施。(助成金総額400万円、5~6件程度)
  2. 市民活動支援:2021年度は、広島・山口両県から寄せられた、54件の応募の中から、全29件、総額800万円の支援を決定。地域連帯やボランティア育成などに取り組む、意欲あふれる市民活動を支援する。
  3. 感動塾・みちくさ:公益財団法人広島市文化財団と共催の「感動塾・みちくさ」は、児童・指導者・ボランティアの創意工夫をはぐくむ事業を3会場で開催する。(負担金総額130万円)
  4. スタートラインプロジェクト:NPO法人ピピオ子どもセンターとの連携で、被虐待児等の自立を支援する「スタートラインプロジェクト」を実施する。子どもたちの成長やスタッフの能力開発を支援するプログラム等に取り組む。(負担金総額100万円)
  5. 若者 ツナグバ:若者が、自分の納得できる生き方を見つけ、「希望」につなげることを目的とし、自らが主体的に取り組む社会貢献活動を支援する。本年度は、新たに公募で4団体を選出した。(負担金総額120万円、4件)
  6. 講演会の開催:青少年健全育成の啓発を目的とする恒例のマツダ財団講演会を、広島市内で開催する予定。
  7. 大学寄付講義:広島市立大学で単位互換「ボランティア活動」を実施する。
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