2021年後半にデリバリーが始まるランボルギーニの最新モデル「ウラカン STO」は、レースシリーズ用にランボルギーニ・スクアドラ・コルセが独自に開発したウラカン EVO スーパーロフェオと、デイトナ24時間レース3連覇、セブリング12時間レース2連覇を果たしたウラカン GT3 EVOというランボルギーニのレーシングモデルにインスパイアされた公道仕様のスーパースポーツカーとなる。
最高出力640HP(470kW)、最大トルク565Nm/6,500rpmの自然吸気V10エンジンを搭載する後輪駆動のウラカン STOは、0-10km/h加速3.0秒、0-200km/h加速9.0秒という加速で、最高時速は310km/hに達する。優れた空力効率、軽量素材の広範な使用、自在なステアリングと一流のブレーキ性能によって、ロード走行においてもサーキット上を走っているような抜群のパフォーマンスを可能にした革新的な技術の裏には、あまり知られていない5つの事実があるという。
<① “ Made in Lamborghini”のデザインソリューションCofango(コファンゴ)>
Cofango(コファンゴ))は、アウトモビリ・ランボルギーニがcofano(ボンネット)とparafango(フェンダー)というイタリア語の2つの単語を合わせた造語で、ボンネット、フェンダー、フロントバンパーが1つのコンポーネントとして一体化されている。ランボルギーニのエンジニアたちによって生み出されたこの革新的なシステムは、ミウラや、より最近ではセストエレメントで用いられたもので、STOでは全体が超軽量カーボンファイバー製となっている。STO のコファンゴを開くキーも独自のもので、R&Dチームが開発し、革新的な3D印刷技術を使用して製造されている。
<② 3秒で変更が可能な3つのドライビングモード>
世の中で3秒で変更できるものはそう多くないが、ウラカン STOのセットアップはその一つとして数えられる。ウラカン STOのセットアップは、3つの新しいドライビングモード「STO」(通常走行)、「Trofeo」(レーシングモード)、「Pioggia」(雨天・ウェット)の変更を3秒で行うことができる。
<③ 地球を3周したシュミレーターテスト>
ウラカン STOののロードテストを開始する前に、ランボルギーニのR&Dチームは地球3周分の距離に相当するシミュレーターテストを実施した。最先端シミュレーター技術によって、STOの開発、認証、試験の各段階であらゆる面での基準適合が確認でき、品質管理、リードタイム、排ガス関連の時間短縮を実現した。
<④ STOを構成するコンポーネントの数は2,750>
ウラカン STOのフルスケールモデルを作るにはかなりの忍耐が必要となる。サンタアガタ発のこの最新モデルを組み立てるには、 2,750を超えるコンポーネントが必要となる。
<⑤ 25,000行のプログラムコードで実現するコネクテッドテレメトリー>
ウラカン STO が導入している先進的なテレメトリーシステムでは、ドライブレコーダー「コネクテッド・クラウド・ランボルギーニ」とランボルギーニ専用UNICAアプリの連携を通して直感的なデータ分析システムと専用ウィジェットが追加された動画を提供、UNICAアプリがまさにトラックエンジニアに変身する。この技術をUNICAアプリで実現するには、25,000行を超えるプログラムコードを要する。