三菱ふそう、ニュージーランドでエネルギー資源大臣およびエネルギー効率・保全局から助成金を受給  市場投入を控えた電気小型トラック「eCanter」が助成対象に選定

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三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は3月9日、ニュージーランドの販売代理店FUSOニュージーランドが、同国エネルギー資源大臣およびエネルギー効率・保全局(Energy Efficiency and Conservation Authority)から助成金を受給したと発表した。電気小型トラック「eCanter」6台が助成の対象となり、ニュージーランドにおける交通のゼロ・エミッション化を推進する。

 

助成対象となる電気小型トラック「eCanter」は、6台のうち5台がオークランド市のゼロ・エミッション・エリアで実施する物流事業者による一年間の実証試験で使用される。この取り組みは、オークランド有数の密集エリアで大気汚染物質の排出量を低減させることを目指し、低排出ガス車両の普及を推進するもので、物流事業者と同市の交通基盤を担うオークランド・トランスポート社は、実証試験を通じて「eCanter」などの電気トラックの採用による市内の交通や配送への影響に関する知見を得ることを目的としている。1台はFUSOニュージーランドが所有し、数か月以内に本格的に市場投入することを踏まえ、カスタマー向けのプロモーション車両として使用する。

 

助成金は、ニュージーランド政府による新たな低排出ガス交通プロジェクトを支援する取り組みの一環で、エネルギー効率・保全局(Energy Efficiency and Conservation Authority)が運営する低排出ガス車両競合基金(Low Emission Vehicle Contestable Fund)が、全22件のプロジェクトに対して総額370万NZドルを拠出。同基金はニュージーランド国内で現在稼働中の450箇所以上のEV充電ステーションに対する資金援助も行っている。

 

排出ガスゼロの「eCanter」は、都市内の騒音やCO2の低減に貢献するソリューションとして、国内外のカスタマーから高い評価を得ており、現在200台以上の「eCanter」が米国、欧州、日本で稼働し、総走行距離はグローバルで300万km以上に到達している。

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