ブリヂストンは3月5日、障がい者が多様な価値を発揮できる社会の実現を目指す世界的な活動である「The Valuable 500」の主旨に賛同し、加盟することを決定したと発表した。同社や世界のトップ企業は、このパートナーシップを通じて、13億人の障がい者の価値を実現する社会の構築と推進に貢献する。
「The Valuable 500」は、2019年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において、インクルーシブなビジネスがインクルーシブな社会を創るという考えのもと、社会起業家のキャロライン・ケーシー氏により立ち上げられた活動。障がい者がビジネス、社会、経済にもたらす潜在的な価値を発揮できるよう、ビジネスリーダーが自社のビジネスをインクルーシブにする改革を起こすことを目的としており、この活動に賛同する世界中の企業が加盟し、500社の参加を目指している。
今回の加盟に際し、ブリヂストンのグローバルCEOである石橋秀一氏は、「ブリヂストンは『2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社であり続けること』をビジョンとして掲げており、事業やイノベーションを通じて、一人ひとりを支えていきます。『The Valuable 500』と当社は、様々な経験やスキル、視点を持つ人々が協働することでビジネスやコミュニティに新たな価値を生みだすことができるという信念を共有しており、この活動に参画できることを光栄に思います。今回の加盟を機に、当社はダイバーシティとインクルージョンへの取り組みをさらに強化していきます。」と語った。
なお、同社は「The Valuable 500」への加盟にあたり、下記取り組みを強化すると述べている。
<強化する取り組み>
- 障がいのある従業員がその能力を発揮しやすい環境づくりに努める。
- 一人ひとりが心身ともに健康で、個性を活かし、自己実現を果たしながら、多様な人々が互いに認め助け合う共生社会の実現に向けて、地域社会や様々なパートナーとの共創によって障がい者が抱える社会課題を解決する取り組みを強化する。
- パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、今後もパラスポーツの支援を通じて社会に貢献する。