TOYOTA GAZOO Racing、 2021年のモータースポーツ活動計画を発表

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TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は2月12日、2021年のモータースポーツ活動について、既に発表済みのWEC、WRC、全日本ラリー選手権、SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権に加え、今回新たにカスタマーモータースポーツ、ドライバー育成、ROOKIE Racingについての計画を発表した。

 

カスタマーモータースポーツでは、より多くの人々にレース参戦を楽しんでもらえるようにGRスープラGT4の販売・サポートを実施、LEXUS RC F GT3もサポートを継続する。ドライバー育成では、国内外で活躍できる日本人ドライバーを育成するため、引き続き若手の発掘・支援を行うと同時に、幅広くモータースポーツ活動をできる環境づくりを推進する。また、2020年に引き続きROOKIE RacingがGR車両でスーパー耐久シリーズ、SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦。TGRは、モータースポーツを起点にした「もっといいクルマづくり」をブレない軸として、プライベーターチームから寄せられる課題を受け、車両開発を強化するとしている。なお、本年6月に予定されているニュルブルクリンク24時間レースへは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮した結果、参加を見送ることを決定している。

 

【2021年モータースポーツ活動および支援計画概要】

<カスタマーモータースポーツ>

①GRスープラGT4

  • GRスープラGT4は、市販のGRスープラをベースに開発されたレース専用車。
  • 2020年3月から欧州で販売を開始し、8月から北米、10月から日本・アジアと順次発売地域を拡大。これまでの累計販売台数は合計20台を超え、2020年には欧州の3チーム計5台のGRスープラGT4に様々なGT4カテゴリーのレースに参戦した。
  • 2021年は新たに2台が追加され、合計7台のGRスープラGT4が参戦する欧州に加えて、日本では7台、北米でも5台以上のGRスープラGT4が下記のような様々なレースへ参戦する。

 

②LEXUS RC F GT3

  • LEXUS GAZOO Racingは、LEXUS RC F GT3のカスタマーサポートを通して、世界中のカスタマーにGT3レース参戦の機会を提供する。また、レースを通して得られた技術を市販車へフィードバックすることで商品力強化に生かしていく。

 

<モータースポーツでクルマを鍛える>

これまでTGRはWEC、WRCなどの世界選手権を通じ、最も過酷なモータースポーツのレースシーンでクルマを鍛えてきており、昨年からは国内でもROOKIE RacingがGRスープラ、GRヤリスでスーパー耐久シリーズに参戦を開始し、モータースポーツを起点にしたもっといいクルマづくりに向けて連携を実施。ROOKIE Racingは、プロドライバー、ジェントルマンドライバ、メーカーの評価ドライバーといった多様な乗り手がレースに参戦するチームで、毎回のレースで課題が見つかり、改善に結びついたほか、2020年シーズンはGRスープラ、GRヤリスともにシリーズチャンピオンを獲得した。

 

2021年、ROOKIE Racingはチーム名を新たにスーパー耐久シリーズに参戦。TGRは引き続きROOKIE Racingと共にGRスープラ、GRヤリスを鍛え、もっといいクルマづくりを推進する。

 

 

 

<ドライバー育成>

2020年から、国内外のレースやラリーで活躍できる日本人ドライバーを育成するためのプログラムをTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC:TGR Driver Challenge program)に統合し、若手レースならびにラリードライバーの育成を進めている。

 

①TGR WRCチャレンジプログラム

  • 既に発表した通り勝田貴元がWRC全戦にヤリスWRCで参戦。

 

 

②TGR WECチャレンジプログラム

  • 2021年は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、本プログラムは一旦休止とし、昨年WECのLMP2クラスに参戦していた山下健太は国内レースに専念する。

③TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)

  • 国内外のトップカテゴリーで活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーの育成を目的としたプログラム。
  • 才能ある人材を発掘し、実力に応じて、上記TGR WRC/WECチャレンジプログラムを含めた更なる活躍の場へステップアップできる仕組みを展開。
  • 2021年は宮田莉朋が全日本スーパーフォーミュラ選手権に、平良響が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にそれぞれステップアップする。

 

 

 

④TGR-DCレーシングスクール(TGR-DC Racing School)

  • 国内外のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーの発掘・育成と正しいドライビング教育によるモータースポーツ底辺の健全な拡大を目的に実施。
  • 本コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対し次年度以降のレース参戦の支援を行っていく予定。
  • 2021年のTGR-DCレーシングスクールの実施日程、内容は決定次第発表する。

⑤国内FIA-F4選手権

  • エントリークラス フォーミュラ・カテゴリーとして開催される国内FIA-F4選手権シリーズに参戦する若手ドライバーを支援する。

 

<ニュルブルクリンク24時間レース>

2021年6月3~6月6日に開催が予定されている「ニュルブルクリンク24時間レース」への参戦は見送ることを決定したが、今後ももっといいクルマづくりを継続する。

 

<e-Motorsports>

2020年は、新型コロナウイルスの影響でリアルなモータースポーツにとっては困難の連続だったが、一方でe-Motorsportsは大きな飛躍の一年となった。2021年も「FIA GTチャンピオンシップ」のオフィシャルパートナーを継続し、世界中のe-Motorsportsプレイヤーが楽しめるGR独自のワンメイクレースの開催を予定している。詳細については3月中旬頃発表する。

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