独アウディは2月9日、デジタルプレゼンテーション「Day of Progress」を開催し、新型電気自動車「e-tron GT」をオンラインで世界初公開した。また同イベントでは「e-tron GT」のダイナミックなドライビングパフォーマンス、エモーショナルなデザイン、サステイナビリティも紹介された。
AUDI AG最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマン氏は、「e-tron GTは、未来のグランツーリスモの姿をアウディ流に解釈したものです。そのデザインは、紛れもなくプレミアムカーのものです。印象的なドライビングパフォーマンスを提供するこのクルマは、もっともエモーショナルな方法で、eモビリティを表現したモデルと言えるでしょう。さらに、サステイナビリティを強く意識したコンセプトが、このクルマの特徴を明確に表現しています。それはドライブコンセプトだけではなく、ベーリンガーホフ工場におけるすべての生産工程は、カーボンニュートラルな方法で行われています。この事実は、生産施設、従業員、アウディの将来にとって重要な意味を持っています」と語った。
アウディは、「Day of Progress」デジタルワールドプレミアにおいて、新たなベンチマークも設定した。今回開催された2つのデジタルイベントでは、「e-tron GT」の2つの側面が紹介され、「Sprint of Progress」と呼ぶイベントでは、フォーミュラEドライバーのルーカス ディ グラッシ選手と、F1ワールドチャンピオンのニコ ロズベルグ選手が、「e-tron GT」(カムフラージュ付き)と、アウディのフォーミュラEマシン「e-tron FE07」のダイナミックなドライビングパフォーマンスを披露。ノイブルク アン デア ドナウにあるアウディドライビングエクスペリエンスセンターのサーキットを走行するこの映像では、ニューモデルのダイナミックなパフォーマンスにスポットライトが当てられている。
もう1つのイベント「Celebration of Progress」では、「e-tron GT」を初めて一般公開する1時間のバーチャルショーを開催。AUDI AG最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマン氏、AUDI AGセールスおよびマーケティング担当取締役のヒルデガルト ヴォートマン氏、アウディブランド シニアバイスプレジデントのヘンリック ヴェンダース氏、デザイン部門責任者のマーク リヒテ氏などの重役がニューモデルのハイライトを紹介。バーチャルショーは多彩なプログラムから構成され、一部のプログラムでは俳優兼プロデューサーのトム ハーディ氏、ファッションデザイナーのステラ マッカートニー氏、ニコ ロズベルグ氏が、デザインや持続可能性、パフォーマンスの重要性に関して自らの意見を述べ、アンベールの音楽については米国系アメリカ人のシンガーソングライターであるジャネール モネイ氏が担当し、ショーの司会進行役はスティーブン ガテン氏が務めた。
さらに別のプログラムでは、「Greentech Future」アワードが授与された。これは、持続可能性プラットフォームである「Greentech Festival」と、その創設パートナーであるアウディが、「e-tron GT」ワールドプレミアの一環として今回初めて開催したもので、環境イベント「Greentech Festival」で行われている「Green Awards」の一部を構成している。環境に配慮した都市化を促進し、都市インフラにおける生活の質の向上に重要な貢献をしたプロジェクトや人に贈られる賞で、今回はテルアビブに拠点を置き、ソーシャルメディアの投稿や都市のローカルニュースを収集して分析するアルゴリズムを開発したスタートアップ企業、Zencityに授与された。