【11位~20位】実用性に優れた定番モデルが揃う
11位:ダイハツ・ロッキー(平均月販2596台)
トヨタ・ライズと姉妹車になるのがロッキー。ライズ、ロッキーとも開発・生産はダイハツで、車両の内容も共通しているから、ライズとの差は単純に販売力、ブランド力の差といえるだろう。ダイハツとしてはビーゴ以来の小型SUVだが、思えばビーゴも「ラッシュ」としてトヨタにOEM供給されていたから、その関係は新世代でも変わっていない。ダイハツの登録車では、これまでトールが一番売れていたが、20年はロッキーがトップとなっている。
12位:マツダ・CX-30(平均月販2251台)
19年秋に登場したマツダ新世代モデルのクロスオーバーSUV。全高を低く抑えた外観は、スポーティな印象を与えるとともに、機械式立体駐車場にも入るサイズであることも美点。マツダ3をベースにしており、2Lガソリンと1.8Lディーゼルの他、新開発のパワートレーン「SKYACTIV-X」も搭載している。マツダ全ラインナップの中ではコンパクトカーのMAZDA2に続く第2位の台数となり、善戦している。
13位:トヨタ・ランドクルーザー(平均月販2191台)
数字はランドクルーザー200とランドクルーザープラドの合計。言わずと知れたクロカン4WDの雄として、根強い人気を誇っている。21年は200系がフルモデルチェンジ予定。さらに高い人気を集めそうだ。
14位:マツダ・CX-5(平均月販2019台)
マツダを代表するミドルクラスSUVがCX-5。現行モデルは2代目で2017年の発売だが、発売後も細かい改良が続けられ、実力を高めている。エンジンはガソリン、ディーゼルを選択でき、ディーゼルでは6MTも選べるなど選択肢の多さも魅力。
15位:スバル・フォレスター(平均月販2005台)
根強い人気のミドルクラスSUV。全車AWD(4WD)で高いオフロード性能を持つのが特徴だ。現行モデルは、これまでフォレスターの象徴であったターボが廃止されファンをガッカリさせたが、20年10月の改良で復活。新型レヴォーグにも搭載された1.8L直噴ターボで、走りの楽しさを向上させている。
16位:日産・エクストレイル(平均月販1690台)
キックス登場までは実質的に日産唯一のSUVだったのがエクストレイル。が3代目となる現行モデルが登場したのは2013年。いささか古さも目立つようになり、販売面では苦戦した。ミドルクラスSUVの中ではやや大きめのサイズで、広い居住空間や荷室を備えるなど実用性は高い。プロパイロットも装備しており、長距離ドライブにも向いている。
17位:スバル・XV(平均月販1672台)
インプレッサをベースとするコンパクトSUV。自販連が発表する台数ではインプレッサの中に含まれるが、インプレッサ全体約3万6000台のうち2万台がXVで、ハッチバックよりも多い。SUV人気の高さを証明しているといえるだろう。コンパクトで実用性が高いモデルだが、アイサイト・ツーリングアシストを全車標準装備するなど装備面でも充実。買い得感の高い実力モデルだ。ただ全車4WDなので、販売台数面では不利になる。コンパクトSUVではFFで十分というユーザーも多いからだ。
18位:スズキ・ジムニーシエラ(平均月販1384台)
軽自動車ジムニーをベースに1.5Lエンジンを搭載したモデル。現行モデルはシエラとしては3代目となる。先代シエラまでは国内では人気が今一つだったが、現行モデルになってからは人気が急上昇。軽ジムニー以上に長いバックオーダーを抱えるほど生産が追い付いておらず、結果、販売台数ではこの順位だが、人気ランキングではもっと上位に入るモデルである。
19位:スズキ・クロスビー(平均月販1296台)
「ハスラーの小型乗用車版があったらなぁ」の期待に応えるように登場したコンパクトクロスオーバーSUV。といっても似ているのは外観だけで、プラットフォームやメカニズムはハスラーの拡大版ではなく、まったく別物。全長3.7mとコンパクトSUVの中でも短く、取り回しに優れるのが特徴だが、一方で室内は広く、使い勝手にも優れる。
20位:レクサスRX(平均月販1190台)
レクサスのラインナップの中で最も販売台数が多いのがRX。やはりプレミアムブランドでもSUV人気が高い。20年の累計登録台数は2LターボのRX300が6664台、3.5LハイブリッドのRX450hが6543台、同3列シート仕様のRX450hLが1064台となっており、ガソリンとハイブリッドの人気は、ほぼ拮抗している。