アイシン精機は、新たに超小型EV用駆動ユニットを開発し、2020年12月に発売したトヨタ「C+pod」に搭載されたと発表した。
「C+pod」は、日常の移動を支える2人乗りの超小型EVで、老若男女問わず、買い物や外出に気軽に利用できるほか、企業でも近距離移動の用途で活用できる、環境に良い新たなカテゴリーの車両としてトヨタが開発。
アイシングループではこれまで、トランスミッション開発で培った技術やノウハウを基に、ハイブリッドトランスミッションやeAxleなどクルマの電動化に対応する電動駆動ユニットを幅広いバリエーションで提案してきた。
今回開発した超小型EV用駆動ユニットは、2016年発売のトヨタ「プリウス」のE-Fourとして後輪駆動用に搭載された電気式4WDユニットの構造を活用し、超小型EVの主駆動用として新たに開発。電気式4WDユニットでは、4WD走行比率を考慮して、磁力による引きずり損失がない誘導モーター（永久磁石レス）を採用したのに対し、永久磁石同期モーターを採用することで、主駆動用としての高い出力を確保した。また、ギヤトレインを2軸から3軸にレイアウト変更することで軸方向（横幅）を小型化し、車幅の狭い本車両への搭載を可能にしている。
