ビー・エム・ダブリューは1月8日、BMWおよびMINIの広告代理店として、IPG、ピュブリシス・グループ・ジャパン、博報堂を選定したと発表した。BMWおよびMINI両ブランドの国内向け広告代理店のネットワークを再編し、マーケティング活動のより一層の強化を図る。
なお、今回の新たな広告代理店の選定は既存契約の期間満了に伴って実施され、合計7社の代理店が応募した。BMWおよびMINIのマーケティング部門と購買部門が2020年5月から開始した新たな代理店の選定は、データ駆動型かつ顧客志向のマーケティング・アプローチに重点を置いて実施された。
BMWブランドは、4月1日以降クリエイティブ、リテール・マーケティングおよびプロダクション&オペレーション業務に関して、2社の新たな代理店との契約の元での活動を開始する。IPG がクリエイティブ全般およびプロダクション&オペレーション業務を担当し、リテール・マーケティング業務については博報堂が担当。IPGは、ビー・エム・ダブリューのアカウントを担当する専門チーム「チーム・ダイナミクス」を結成する。
BMWブランド・マネジメント・ディレクターのミカエラ・キニガー氏は、「新しい代理店を選定する決め手となったのは、オフショアの機会を最大限に活用することで、コスト効率を高めながら創造性を最大限に発揮できる能力を持っている点でした。当社の最優先事項である『顧客第一主義』と『デジタル第一主義』をサポートし、2021年から開始する新たなマーケティング・テクノロジーを活用できるパートナーを探していました。」 とコメントした。
MINIブランドは、合計7社の代理店による競争入札を経て、クリエイティブ、リテール・マーケティングを担うリード・エージェンシーとしてピュブリシス・グループ・ジャパンとの長年にわたる協力体制を継続することを決定した。その上で、IPGがMINIブランドのプロダクション&オペレーション業務をサポートする。MINIブランドは、日本市場でのポジション強化を目指して活動を強化していく。
MINIブランド・マネジメント担当のアイリーン・ニッケイン氏は、「MINIブランドに対してクリエイティブで情熱的なだけでなく、長期的なブランド・マネジメントとビジネス・マネジメントに向けた専門知識と理解を持った代理店を探していました。このたびの新体制により、お客様との関係性や万能性を保ちながら、さまざまな新しいマーケティング・テクノロジーやシステムを駆使してより高いレベルの能力を提供できると確信しています。」と述べた。