スズキ・ソリオ/ソリオバンディットがフルモデルチェンジ、後席と荷室がより広く。快適性と乗り心地も向上

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スズキは11月25日、小型乗用車のソリオとソリオバンディットのフルモデルチェンジを発表した(発売は12月4日)。従来からの取り回しの良さは維持しつつ、新型車はボディサイズ拡大により、広い室内空間と荷室空間を手に入れた。安全装備ではアダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車速での追従が可能になった他、6カ所のエアバッグを全車標準装備し、安全機能を充実させた。

ソリオバンディット

■ボディサイズを拡大

従来型に比べ全長を80㎜(ソリオバンディットは70㎜)延長し、荷室フロア長が100㎜拡大され、大きな荷室と広く使える室内空間を両立させた。35リッターサイズのスーツケースを5個搭載しても、後席乗員の膝前にゆとりが生まれた。

新型車は後席と荷室のゆとりが増した
35リッタースーツケース5個を搭載

あわせて、内装部品の形状を変更し、後席左右乗員の肩周りの空間が広がり、後席3名乗車時の快適性を向上させた。なお、全長を延長しても最小回転半径は4.8mを堅持している。

■ダイナミックかつ洗練されたエクステリア

ソリオのフロント部は、フードの先端の高さを上げることで、厚みが増し存在感をアップさせた。車体色は新色のメロウディープレッドパール、新設定のフレイムオレンジパールメタリックを全グレードに展開し全8色となった。

ソリオバンディットは、二段に配置したヘッドランプや立体的なフロントグリル、シャープで動きのある面により、迫力のあるスタイルを実現した。

インテリアはソリオがネイビーとホワイトを基調とし洗練された空間を表現。ドアトリムは立体的な表面処理が施された。シート表皮は、ライン柄とグレーミックス柄を組み合わせ、リビングにあるソファをイメージし、心地よさを表現した。

インテリア(ソリオバンディット)
インストルメントパネル(ソリオ)

ソリオバンディットはボルドーとブラックを基調とし、上質感を向上させた。シートにはアクセントとして鈍く輝くメタルのような表皮を用いた。

 

■さらに進化したスズキセーフティーサポート

衝突被害軽減ブレーキ、デュアルカメラブレーキサポートは、夜間の歩行者も検知可能とした。この他、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト(ハイ/ロー自動切替)が搭載された。運転席前方、ダッシュボード上には同社小型車初のヘッドアップディスプレイが採用された。

ACCは全車速で追従可能になった
ヘッドアップディスプレイ

センターメーター内には、4.2インチカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイが全車標準装備され、情報や警告を見やすく表示。ステレオカメラが認識した道路標識もここに表示される。

6カ所のエアバッグを標準装備

■ハイトワゴンとしての使い勝手がさらに向上

パワースライドドアには予約ロック機能が追加され、ドアが閉まるのを待たずに携帯リモコンでドアロックの操作ができるようになった。

パワースライドドア予約ロック機能

室内装備では、運転席のシートアンダートレーや、荷室左側面にショッピングフックが新設され、収納機能が拡大。また、USB電源ソケットがインパネ中央に2個、アクセサリーソケットが後席右側面にそれぞれ設置され利便性を高めた。

新設されたUSB電源ソケット

同じくインパネには、大型の高精細9インチHDメモリーナビゲーションを、メーカーオプションで設定。運転席・助手席から高い視認性と良好な操作性を実現した。スマートフォン連携機能に加え、逆走注意や逆走警告が新たに採用された。

この他、エアコン使用時の前後席間の温度差を減少させる、スリムサーキュレーションを同社小型車で初めて採用した。

■乗り心地の良さと静粛性が大きく向上

ボディは、ルーフパネルとルーフメンバーの接合部に高減衰マスチックシーラーを採用し、こもり音や雨音を低減した他、構造用接着剤の採用により、ボディの一体感が高まり操縦安定性や乗り心地、静粛性が向上した。

リヤサスペンションはストローク量の拡大、コイルスプリングの見直し等により後席の乗り心地が高められた。また、従来部分的採用だったリヤのインナーフェンダーライニングを全面的に採用し、室内空間の静粛性を高めた。

車内の温度を均一化を図るスリムサーキュレーション

■ユニットはガソリンとマイルドハイブリッド

マイルドハイブリッドは、エンジンとモーター機能付発電機(ISG)、専用リチウムイオン電池等で構成。減速時エネルギーを利用して発電し、電池に充電される。加速時にその電力でモーターを駆動し、エンジンをアシスト。また、ブレーキを操作し時速13㎞以下に減速されるとエンジンが自動的に停止。これらにより燃料消費を抑制する(WLTCモード燃費=最高19.6㎞/リッター)。

K12C型デュアルジェットエンジン

両ユニットに共通で搭載されるエンジンは、直列4気筒1.2リッターのK12C型デュアルジェットエンジン(最高出力91PS/最大トルク118Nm)。燃費向上のため、圧縮比を高めると共に機械的摩擦を低減させ、熱効率を向上させた。さらに、エンジンの触媒暖気制御と燃料フィードバック制御の最適化を図り、エンジンの性能を最大限引き出せるようにした。

【希望小売価格】

[ソリオ](ガソリン)158万1800円~170万7200円(マイルドハイブリッド)185万200円~214万8300円

[ソリオバンディット]200万6400円~213万1800円(マイルドハイブリッドのみ)

 

■動画で新型ソリオ/ソリオバンデットをチェック

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