三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は10月15日、大手国際物流業者のDBシェンカー(本社:ドイツ・エッセン)へ電気小型トラック「eCanter」の新型モデルを36台納車すると発表した。なお今回の導入は、MFTBCにとってフィンランド、オーストリア、スペイン、イタリアの4市場への初導入となる。
ヨーロッパの陸上運送業界を牽引するDBシェンカーは、140年以上の歴史を有した世界の物流産業を主導する企業の一つで、2018年から持続可能戦略の一環として、所有車両にCO2を排出しないMFTBCの小型電気トラック「eCanter」を導入。ベルリンをはじめとする欧州の主要都市において同車両を利用した近距離配送を行っている。今回の納車により、年末までに「eCanter」保有台数が合計41台となり、稼働範囲を11ヵ国へ拡大することが計画されている。
三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場(ポルトガル)で生産している36台のトラックは、今後数か月にわたり各国に所在するDBシェンカーの運営拠点へ納車する予定となっている。
今回の納車に際し、MFTBC代表取締役社長・CEOのハートムット・シック氏は、「ゼロ・エミッションの36台の『eCanter』によって、DBシェンカーとのパートナーシップを次のレベルに進めることができ、大変うれしく思います。私達はともに、都市部での物流の電動化をさらに進め、ヨーロッパの都市で騒音や空気汚染を減らすことに貢献します」とコメントした。
MFTBCは、2039年までに日本国内へ導入する全ての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル化にするビジョンを掲げており、排出ガスが出ない「eCanter」はそのビジョン達成において重役を担っていると述べている。