三菱ふそう「久留米支店」をリニューアルオープン　電気トラック用急速充電設備を新設し、3ストールの整備工場を増設 -

三菱ふそうトラック・バス（以下、MFTBC）は、九州有数の入庫数を誇る「久留米支店」（佐賀県三養基郡）を大幅改装し、10月8日（木）より営業を開始した。

久留米支店は福岡県久留米市、佐賀県鳥栖市一帯の営業・サービスを担当する拠点で、九州の基幹高速道路の九州自動車道、大分自動車道、長崎自動車道が交差する交通の要所であり、多くの企業が物流倉庫や配送センターを構える物流の中心に位置している。また、九州最大の都市である福岡市から一時間圏内に位置し、今後も継続した交通量が期待されているため、流通を支えるカスタマーへのサービス強化を目的に大幅リニューアルした。

今回のリニューアルは、国内販売拠点のサービス向上と労務環境を改善する「ミライ」プロジェクトの一環として行われ、MFTBCのディーラーコンセプトに基づく、現代的なデザイン要素を内外装に取り入れて全面改修し、社員や来店客の導線と、応接エリアやオフィス環境の改善を図った。待合室は男女に分かれており、女性用待合室には独立洗面台を設備したほか、支店の門扉を移設して営業時間外での待ち受け駐車スペースを設けた。

さらに、多機能の4柱・3柱リフトを備えた3ストールの整備工場棟を新設。冷房を完備し、作業員の手元を照らすLED照明を床面に埋め込むことで、より安全で快適な整備環境を実現した。メインの整備工場においては、効率性と安全性の向上を目指して全床面の塗装替えを施し、最新リフトを1基増設した。メカニックルームでは、事務所と連携してデジタルで入庫や工程管理を可能にする大型液晶モニターを試験的に設置し、業務の効率性アップを促進。システム上での一括管理へ移行することにより、ストールの空き具合や予約状況をリモートでも確認可能になることを目指している。従業員の更衣室エリアでは収納の拡充と、シャワーブースを3室完備するなど、働く環境を整えた。加えて、電動トラックの拡大に向けて、電気トラック用の急速充電設備を1機新設した。

ほかにも設備の大幅改良に加えて、従業員のプロセス改善と意識改革への取り組みを行う「リテールエクセレンス」活動も久留米支店を含む全国の拠点で推進している。数名の従業員を異なる拠点に派遣し、現地従業員と共に課題を洗い出し解決する活動で、久留米支店では2019年に活動を行い、整備工場内のレイアウトの変更により作業動線を見直すなど、従業員の作業効率が向上した。