三菱ふそう、インドネシアで初の新車オンライン販売を開始 コロナ禍への対応で車両購入を簡素化

all 業界ニュース

三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は10月5日、インドネシアにおける合弁会社で現地販売代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors (以下、KTB社)が、車両のオンライン販売を開始したと発表した。インドネシア最大のECサイトである「トコペディア」において、ふそうのトラックを購入することが可能となった。

 

KTB社は9月1日、毎月3人に1人のインドネシア人が利用していると言われているECサイトの「トコペディア」にふそうブランド車両のオフィシャルストアを開設。オフィシャルストアでは、すべてのインドネシア市場向け車両が購入可能となっている。MFTBC最大の輸出市場であるインドネシアで新車のオンライン販売を行うのは初となる。「トコペディア」のオフィシャルストアは、KTB社の販売ネットワークに属するディーラー22社につながっており、北スマトラ州、南スマトラ州、ジャボデタベック、西ジャワ州、中部ジャワ州、東ジャワ州、カリマンタン、同国東部の8地域にて、ふそう販売店の85%を網羅している。

 

今回のオンラインでの小売り活動の開始は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行でソーシャルディスタンス(社会的距離)の維持が求められる中、カスタマーの車両購入を簡素化する機会を提供するというKTB社の取り組みの一環で、「トコペディア」で購入したトラックは、配送または店頭受け取りを選択できる。

 

インドネシア国内で販売するふそうの小型・中型トラックは、MFTBCの川崎工場からノックダウンキット(KD)として出荷され、東ジャカルタ市のKrama Yudha Ratu Motors(KRM社)で組み立て、KTB社が販売する。ふそうブランドは50年連続でインドネシアの商用車市場をマーケットシェアトップとして牽引しており、新型コロナウイルスの感染拡大とその経済への影響にもかかわらず、2020年1-8月のインドネシア商用車市場で48.7%のシェアを記録した。同社はオンラインショップを通してふそうブランドの存在感を強固にし、更なる拡販につなげていくと述べている。

Tagged